国際化都市として発展し、その地位を固めている北京で暮らす外国人が増加している。その多くが、外国語の教師や企業の上級管理職、ビジネスマンなど。そんな中、他の外国人とは少し異なる仕事に就き、未来の国際大都市に異なる彩を加えている日本人がいる。

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国際化都市として発展し、その地位を固めている北京で暮らす外国人が増加している。その多くが、外国語の教師や企業の上級管理職、ビジネスマンなど。そんな中、他の外国人とは少し異なる仕事に就き、未来の国際大都市に異なる彩を加えている日本人がいる。新華網が伝えた。

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資源を大量に輸入している日本は「貿易立国」。それでも、日本人は決してオープンなタイプではない。風に吹かれても雨に打たれても、日本人は、言葉では言い表せない民族的内面の本質を堅く守り、他の人に左右されることは絶対にない。

しかし、池上まどかさんは、そんな日本人とは少し異なり、「あなたは私よりも日本人っぽい」と冗談を言ったことがあるくらいだ。

日本人は古いしきたりを重んじることが多い中、池上さんは、「日本人のルール」にはこだわらず、オープンで自由な人柄だ。中国人の言葉を借りるなら、彼女には「開拓者の意気込みがある」といったところか。

静岡県出身の池上さんは「子供のころから両親に放任状態で育てられた」と自嘲気味に語り、大学時代はオーストラリアで留学生活を送った。初めは、経済貿易を専攻していたものの、ひょんなことからカメラと出会い、人生の意義を考えるようになったという。しかし「本当に大変な時期を経験した」と池上さん。そんな時期をなんとか乗り越えた彼女は、ゼロから自分の技術を磨き、プロのカメラマンを目指している。そして、オーストラリアや南アメリカに行き、現在は北京で暮らしている。

多くの外国人留学生と同じく、池上さんも実家に戻り、新聞社で働いたこともある。しかし「あの雰囲気が耐えられなかった」と数カ月で辞めてしまった。自由に大空を飛びまわっていた鳥を、鳥かごに閉じ込めることはできないということだろう。

池上さんが北京に来た一番の理由は、カメラマンであるニュージランド人の彼氏が北京に20年間住んでいたからだ。彼氏は東京で5年働いていたこともあるものの、また北京に戻ったといい、池上さんが「なぜ?」と聞くと、「東京はつまらない」とはっきりとした中国語で、意味深なほほ笑みを浮かべて答えたという。

日本社会は成熟しているものの、急速に発展している北京やチャンスがあちこちに転がっている中国のほうが「おもしろい」というのがその真意だろう。池上さんも同じで、北京に来てからはすぐに現地の生活になじみ、「胡同」と呼ばれる路地を撮影したり、おいしい物を食べたりなど、生活を満喫している。

最も驚かされるのは、彼女の微信(WeChat)のモーメンツ。中国で生活している日本人のほとんどが日本人とだけ交流し、中国人とはあまり交流しないのとは異なり、彼女はあらゆるところで中国人の友人を作っている。中国国立中央バレエ団のメンバーを招き、北京市郊外の高層ビルの屋上で写真を撮影したり、中国人の友人と写真をテーマにした慈善パーティを開催したりと、中国人との交流を満喫している。そんな彼女は最近、赤十字国際委員会と共に、モンゴルに行って自然災害に遭った牧畜民をカメラに収めた。その過程は、強盗に襲われるなど、非常に危険だったという。北京に戻った池上さんは、「北京は本当に天国」と、胸をなでおろしたという。

「北京で一番いいことは何か?」との質問に、池上さんからは「男女平等である点」という意外な答えが返って来た。「日本では、『男尊女卑』の伝統的な思想が根強いのに対し、北京の女性の地位は日本よりはるかに高い」と池上さん。

ちなみに、彼女の本名は「池上円」。しかし彼女はわざと池上「まどか」を使っているのだという。彼女が北京で忙しい生活を送っているのを見ると、私は恥ずかしい思いにさせられる。私は外国語関係の仕事を長年しているにもかかわらず、外国人の友人は少ないからだ。私ももっとオープンにならなければならない。

私は、「北京」も彼女のようなオープンマインドを必要としていると思う。(提供/人民網日本語版・編集KN)