経済成長に陰りが見えてきた中国。日本と同じ轍を踏むまいと、中国は日本の過去を強く意識しているという。中国メディアの龍訊財経網はこのほど、「日本経済の衰退は中国にとって大きな助け」と題する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 経済成長に陰りが見えてきた中国。日本と同じ轍を踏むまいと、中国は日本の過去を強く意識しているという。中国メディアの龍訊財経網はこのほど、「日本経済の衰退は中国にとって大きな助け」と題する記事を掲載した。

 記事によると、中国の金融監督機構は、20年にわたる衰退とデフレを経験した日本を強く意識し、「反面教師にしている」という。中国側のある関係者は、「日本の成功にはまったく興味がない。もっとも関心があるのは日本の失策だ」とし、日中の経済には多くの類似点があるため、日本政府が過去に行った細かな政策にまで関心を寄せているという。

 中国が現在行っている金融改革も、日本が過去に行ってきたことだと指摘。こうした改革は経済発展に寄与するものの、失敗すれば深刻な結果になるものだ。例えば、中国の政策決定者たちは1985年のプラザ合意を「実質的に円高と資本の自由化を批准したようなもの」で、これが日本の失われた20年の原因だと考えているのだという。

 記事は、日本銀行の関係者が「中国はたとえ減速したとしても、金融不均衡を加速しかねない政策措置は採用しないだろう。そしてこれは賢明なことだ」と語ったことを紹介。日本はバブル時に最大のパートナーである米国に影響を与えかねない金融引き締め政策を実行できなかったが、パートナーのためではなく国内の経済安定こそが国の政策決定者にとって最も重要な責任だと主張した。

 中国経済の成長鈍化と不動産バブルが指摘されるなか、世界第2位の経済大国として中国は何が何でもバブル崩壊を避けたいと考えているはずで、日本の経験は何よりもありがたい研究材料のようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)