12時はダメ!? 昼食はいつ食べるのがベストか

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周りに比べ、自分は仕事の効率が悪いようだ。一緒に飲んだ翌日、自分は遅刻したのに、同僚は朝早くから仕事をしていた――。日々の何気ない習慣を改めるだけで、そんな悩みも解消するかもしれない。

■午前12時の習慣
「昼飯はいつ食べるか」

▼選ぶならどっち?
[A]昼休みに入ってすぐ
[B]昼休み後半

●予防医学研究者 医学博士 石川善樹先生の場合

時刻は、正午。男性のランチはラーメン+ライス、パスタ+パン、そば+ミニ親子丼など“炭水化物ON炭水化物”も多いと思うが、摂りすぎは血糖値の急上昇を招きやすい。

石川氏によると「グーグルやP&Gといった外資系企業では最近、社員の能力を引き出すため、血糖値を一定の範囲内に保つことができるための研修やサポートをしています」。そして、食べる順番も大切だと言う。順番を、食物繊維の多い野菜→肉・魚などタンパク質中心のおかず→ごはん・麺などの炭水化物にすることで血糖値の上昇を抑えられるのだ。

「日本では、三角食べ(ご飯とみそ汁とおかずを順序よく食べる方法)がよしとされていますが、あれはご飯(炭水化物)を多く食べてしまう要因です。やや味付けの濃いおかずを口にして、それを“中和”するためにご飯をかきこむ。でも、会席料理などでは、おかずが最初に出てきて、ご飯は締め。だから、それほど白米を食べたいとは思わないはずです」

●帝京大学医学部 外科准教授 新見正則先生の場合

朝の間食も我慢した。お腹も鳴りはじめた。混雑する前に、いちはやく会社を出て、ボリュームランチにありつきたいところだ。しかし、「お腹が鳴っていても、すぐに食べないでください」と新見氏。

「お腹が鳴るということは、空腹で脂肪が燃えている証拠です。最初は5分でもいい。だんだんと長くするんです。たまには昼を抜くのもいいこと。会議などが長くなれば、丁度いい機会なので、昼抜きをトライしてみてはどうでしょう。空腹を楽しんでみるのです」。新見氏が最もダメと言うのが、「昼休みになったから食べる」という習慣だ。体の声を聞き、お腹が空いたら食べる習慣を身に付けるべきだという。

ところで、新見氏は現在、体重68キロだが、10年前は92キロだった。

「夜勤や手術などの後、若い人たちと毎晩飲み食い。締めはお決まりのラーメンです。深夜の炭水化物は最高にうまい(苦笑)。その結果、学生時代に比べ体重が20キロも増えた。当時はかなり体が重かったし、思考力もいまより低かったと思います」

それが、食生活と運動習慣が定着して減量に成功した。

以前より頭はスッキリ、体もキレが出たという。

「昼を食べるのなら、毒と思って主食を食べるか、主食を抜いて温かい野菜や、豆腐、納豆、魚、鶏だけで済ませるかです。牛や豚の肉は脂が多いので、毎日食べるなら、魚か鶏のほうがいいですね。豆腐と納豆は脂が一番少ないので、豆腐に納豆をかけて食べることもあります。食物繊維を摂るために野菜は摂ったほうがいいですが、体が冷えている人、胃腸が弱い人などはサラダよりは温野菜を摂りましょう」

ところで、昼食後は眠気に襲われ、仕事の効率が落ちることがある。

「どうしても眠いときは、ウトウトしてもいいと思う。昼寝は体をリフレッシュさせ、気分をよくし、生産性を高めることもある。ただし、15分くらい。人の睡眠の周期は90分。30分以上経過すると、その周期に完全に入ってしまいますから」

昼寝から起きたときに温かいコーヒーやお茶を飲むと、目覚めやすい。楽な体勢で眠ればよいという。

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予防医学研究者 医学博士 石川善樹
1981年生まれ。東京大学医学部を経て、ハーバード大学大学院修了。企業・組織の健康づくり調査・研究などを行うCampus for Hおよび、がん検診の受診率をあげる、キャンサースキャンの共同創業者。近著に『疲れない脳をつくる生活習慣―働く人のためのマインドフルネス講座。
 
帝京大学医学部 外科准教授 新見正則
1959年生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、オックスフォード大学大学院に留学、98年博士課程修了。2002年より現職。医学博士。漢方も使える臨床医、移植免疫の研究者でもあり、13年イグ ノーベル賞受賞。著書に『3秒でわかる漢方ルール』『長生きしたけりゃデブがいい』ほか多数。

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(大塚常好=文)