中国では今なお日本製品のボイコットを呼びかける声が根強く存在する。だが、中国メディアの捜狐はこのほど、日本製品ボイコットは中国人にとって良いことではないと指摘し、その理由について説明する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では今なお日本製品のボイコットを呼びかける声が根強く存在する。だが、中国メディアの捜狐はこのほど、日本製品ボイコットは中国人にとって良いことではないと指摘し、その理由について説明する記事を掲載した。

 記事は、古代中国の思想家である孟子の思想が記された滕文公章句(とうぶんこうしょうく)という書には「通功易事(つうこうえきじ)」という言葉があると説明。これは交換を通じて、交換者の双方が自らの状況を改善することができるという考えを含んでいると指摘し、「市場における交換は一方だけが勝者なのではなく、双方どちらも勝者である」と記事は強調した。

 続けて、「多くの中国人はこの道理を忘れている」と指摘する一方、中国の一部の地域では「破壊した日系車を戦果として認識する風潮すら存在する」と批判したうえで、「中国で製造された日系車には中国メーカーの部品も数多く使われている」と指摘。従って「日系車を破壊することは、中国製品を破壊することでもある」と論じた。

 「通功易事」という言葉には、仕事を分業にしてその製品を互いに交換するという意味もある。孟子は弟子に対して、例えば穀物は余っているが布を持たない農夫と、布を持つが穀物のない女工のそれぞれの製品を交換させる仕方で国を治めるように説いたという。

 記事が中国の思想家の道理を取り上げた背景には、中国人が反日感情をコントロールして交換がもたらす利益を見失わないようにする狙いがあるのだろう。日系企業の工場であっても、中国国内の工場で働くのは中国人だ。グローバル化が進んだ現代において日本製品を不買することは愚かなことだと言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)