■連載/阿部純子のトレンド探検隊

◆NYで流行しているフードホール・マーケットとは?

 フードやデリ、カフェ、ベーカリー、ショップが空間を共有し、レストランに行くよりカジュアルでオープンなスペースでリラックスできるのが、NYで流行しているフードホールのスタイル。ショッピングモールで見かけるチェーン店が軒を連ねるフードコートとは一線を画し、素材とクオリティにこだわった店舗が出店しており、新しい食のトレンドを生み出す場所として注目されている。7月15日にオープンした「SHINAGAWA DINING TERRACE」は、4つの店舗で構成されたNYスタイルのフードホールだ。

NYスタイルのフードホール・マーケット「SHINAGAWA DINING TERRACE」がシナガワグースに登場

 施設内で一番広いデリ&カジュアルダイニング「cibo」エリアには、デザートバーの屋台や、ハンモックなどキャンプアイテムもディスプレイされ、「グランピング」(グラマラスとキャンピングを掛け合わせた造語で、ホテルや宿泊施設が用意されているキャンプ場)をイメージした内装になっている。

NYスタイルのフードホール・マーケット「SHINAGAWA DINING TERRACE」がシナガワグースに登場 NYスタイルのフードホール・マーケット「SHINAGAWA DINING TERRACE」がシナガワグースに登場

◆PIZZA& & TAPAS cibo(ピザ&タパス チーボ)

PIZZA& & TAPAS cibo

 NYスタイルのデリ&カジュアルダイニングで、バラエティ豊かなフードが揃いランチ、ディナーと気軽に楽しめる。「SHINAGAWA DINING TERRACE」で一番大きなキャパの249席。店舗中央に巨大なカウンターがあり、周辺にグランピングをイメージしたさまざまなスタイルの客席が並ぶ。

 ここでしか食べられない“進化形ピザ”は要チェック。ダイナミックな見た目に驚くのが「夏野菜とシャルキュトリーのミルフィーユピザ」(5800円)。ズッキーニとナス、パテやハム、サラミをじゃがいものペーストで重ねたミルフィーユ型のピザ。5〜6名分になるので、家族やグループでシェアをすれば盛り上がりそう。

PIZZA& & TAPAS cibo

 食べやすいサンドイッチ型のピザ「コンビーフとザワークラウトのピザサンド」(3800円)は、コクのあるコンビーフと酸味のあるザワークラウトをトマトソースとバジルソースで味付けしピザ生地でサンドしたもの。コンビーフのうまみとザワークラウトの相性は抜群で食べ応えも十分。

PIZZA& & TAPAS cibo

 よく見るとこんもりと盛られた野菜の下にはピザ生地がある「三浦野菜のバーニャカウダピザ」(2800円)は、新鮮な朝採れの三浦野菜をふんだんに盛り付け、ディップソースで味わう新感覚ピザ。プレーンなピザ生地に野菜をくるんでソースをかけ、トルティーヤのように食べる。野菜がたっぷり摂れるので女性におすすめ。

PIZZA& & TAPAS cibo

 りんご3個分をまるごとオーブンでローストした、タルトタタンをピザにしたようなデザート感覚の「まるごとアップルのタタン風ピザ」(2400円)。キャラメリゼしたりんごの甘みとさわやかさがピザ生地とマッチして、ついつい食べ過ぎてしまいそう。ぜひ味わってほしいおすすめの一品。

PIZZA& & TAPAS cibo

 種類豊富なデリもヘルシーなメニューが多く選ぶのに苦労しそう。デリは単品メニュー、ランチタイムメニューでも選べる。ランチはデリ1〜2種類とカンパーニュもしくはピザとの組み合わせで800円〜1200円。季節や日によって内容が変わるが、今の時期のおすすめなのがさっぱりメニューの「おくらと梅、じゃこと豆腐のごまサラダ」、「夏野菜のグリルとグレープフルーツマリネ」、「蒸し鶏とパクチーのやみつきサラダ」。

PIZZA& & TAPAS cibo

◆September roast coffee(セプテンバー ロースト コーヒー)

September roast coffee

 三軒茶屋にあるコーヒーショップ「Obscure(オブスキュラ)」http://obscura-coffee.com/で焙煎したコーヒー豆を使ったコーヒーとパンを提供する。オブスキュラでは“スペシャルティコーヒー”と呼ばれる、世界における流通が5%程度の貴重でクオリティの高いコーヒー豆を使用し、バイヤーが世界各国から買い付けた豆を、それぞれの個性に合わせて焙煎している。店内で焼き上げたパンとコーヒーを合わせて、イートインでもテイクアウトでも。おすすめは日替わりで提供する4種類のスペシャルブレンド。味の個性の違いを味わってみて。

◆KANDOU NIPPON real store(カンドウニッポン リアルストア)

KANDOU NIPPON real store

 世界各国から取り寄せたワイン、チーズなど世界のトレンドフードをセレクトしたショップ。ワインやクラフトビール、こだわりの食材など自宅で楽しむ商品や、おみやげやギフトにも最適な商品が揃っている。2020年に向けて再開発が進み多くのツーリストも訪れている品川のインバウンドも見込んで、日本酒スパークリングやおせちなども今後提供していく予定だという。

◆CASUAL STEAK HOUSE RIB(カジュアルステーキハウス リブ)

CASUAL STEAK HOUSE RIB

 氷温熟成で約2週間熟成したエイジングビーフ、イベリコ豚、日向鶏などのステーキをカジュアルな価格帯で提供するステーキハウス。氷温熟成とは、0℃から氷結点の温度域である「氷温域」で熟成する方法で、うまみや甘味につながるアミノ酸や糖類を蓄え、まろやかな味わいになる。看板メニューの熟成肉は「トモサンカク」100g・1800円〜、「ブラックアンガス肩ロース」100g・2000円〜。試食してみたが、やわらかくうまみがあり、通常の熟成肉よりもクセが少ない。

CASUAL STEAK HOUSE RIB

 熟成肉と合わせて食べたいのが「グリルドコーン」(1本・800円)。とうもろこしを丸ごとグリルして、チリパウダー、粉チーズで味付けをしたステーキととても相性の良い一品。メキシカン(チリ)、バーベキュー、バター醤油、ガーリックバターの4種類と期間限定(7月末まで)のキャラメルメープルシロップの5つのフレーバーがある。

CASUAL STEAK HOUSE RIB

 新鮮な朝採れの三浦野菜をグリルしボックスにつめた「三浦野菜のボックスグリルドサラダ」(900円)は、ハニーマスタードで食べると野菜の甘みが引き立ち、肉料理と合わせてオーダーするとバランスがよさそうだ。

CASUAL STEAK HOUSE RIB

【AJの読み】釣りでまったりしたあとに、ピザや熟成肉を楽しむのもオツ

 品川駅の高輪口から徒歩3分の「シナガワ グース」はホテルや結婚式場、イベントホール、レストラン、ショップ、さらに釣り堀まである複合施設だが、新たにフードホール・マーケットが加わった。フードホールというスタイルは初めて見たが、明るいけれどごちゃごちゃとした喧騒が否めないフードコートと比べると、内装や照明など落ち着いた雰囲気で大人が楽しめそうなスタイル。品川駅近辺にはおいしいコーヒーが飲めるカフェやコーヒーショップが多いが、新たにセプテンバー ロースト コーヒーも加わり、コーヒー好きには楽しみが増えた。

文/阿部 純子

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