眠気、あくび、笑顔などは感染することが実験で実証されていた!

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会議などで近くの席の人があくびをすると、自分もついつられてあくびをしてしまったり、いつの間にかウトウトしてしまったことはないだろうか?しかし、どうして眠たそうにしている人が近くにいると、自分まで眠くなってしまうのだろう。気になったので心理学者の内藤誼人先生に聞いてみた。

■人の眠気に誘われる心理

寝ている人を見ていると、なぜ眠くなってしまうのか。同調性などの心理が働いているのだろうか?

「米国メリーランド大学のロバート・プロヴァインの実験によると、あくびをしているのを見ると、自分もあくびをしてしまいます。5人中2.5人はつられてあくびをするようです。寝ている人を見ていると、眠りたくなるのも同じです。感染効果です」(内藤先生)

実験結果によると、どうやらあくびは本当に感染するらしい。しかも、5人中半分の人に感染してしまうとは……。今後は風邪時のくしゃみのように、警戒した方がいいかもしれない。

ちなみに同じ感染でも、笑顔の場合はどうだろうか?

「笑顔の場合には5人中1人しか感染しないので、あくびのほうが感染しやすいですね」(内藤先生)

眠気は高い感染力を引き起こすが、笑顔はそうでもないようだ。眠気も笑顔のように低い感染力なら、まだ良かったのだが……。

■眠気に誘われないようにする方法

眠気は周りに強い影響をもたらすことが分かった。かといって状況下によっては、そう易々と眠りに誘われるわけにもいかない。

眠たそうな人がいても眠気に誘われない、何かいい方法はないだろうか?

「眠そうにしている人や寝ている人の姿を見ないようにすることですね。そうすれば感染も起きません」(内藤先生)

なるほど。近くに眠たそうな人がいたら、相手に視線を向けなければ、眠気に感染しないといことか。

ちなみに、上記でチラッと話が出たが、眠気のように誰かを見ていてうつるものは、ほかにもあるのだろうか?

「あくび、笑顔、気持ち悪さ(バスで一人吐くと、他の人も吐きたくなる)など、何でもうつりますよ」(内藤先生)

何でもうつってしまうとは末恐ろしい。それぞれの感染力に違いはあるだろうが、用心するのに越したことはなさそうだ。

眠たそうにしている人がいたら、くれぐれも要注意である。

 「教えて!goo」では 「周囲が寝ているとつられてウトウト眠くなることはありますか?」と、引き続き意見を募集中だ。

●専門家プロフィール:内藤 誼人
心理学者、立正大学客員教授、有限会社アンギルド代表取締役。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。「解決したがる男共感がほしい女」(大和書房)、「自分の中からめんどくさい心に出ていってもらう本」(青春出版社)他、著書多数。

柚木深つばさ(Yukimi Tsubasa)