20日、ベトナム政府は中国が南シナ海全域に主権や権益が及ぶと主張する根拠となっている「九段線」が印刷された中国の新版パスポートに入国スタンプを押すことを避けるため、別紙による単発の到着ビザの発行を開始した。写真は中国のパスポート。

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2016年7月20日、国際在線によると、ベトナム政府はこのほど、中国が南シナ海全域に主権や権益が及ぶと主張する根拠となっている「九段線」が印刷された中国の新版パスポート(旅券)について、ベトナムへの入国スタンプを押すことを避けるため、あえて別紙による単発の到着ビザの発行を開始した。

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ベトナム紙・青年報によると、ベトナム北西部で中国と国境を接するクアンニン省の幹部が明らかにした。12年に発行された中国の新版パスポートは、ビザ(査証)のページに薄く印刷された地図に、はっきりと「九段線」が印刷されている。ベトナム政府はパスポートに直接入国スタンプを押した場合、「九段線」の存在を認めることになると判断。別紙でビザを発行し、そこへスタンプを押すことで抗議の意志を表明するものとみられる。

パスポートの「九段線」については、フィリピンやインドなど中国と領有権を争っている国々が相次いで抗議の意を表明。フィリピンは別のビザ用紙にスタンプを押している。インドは独自の地図を印刷した紙でビザを発行。そこにスタンプを押すなどの対策を取っている。(翻訳・編集/大宮)