【極秘】キン肉マンの秘密12選を公開! 初期のキン肉マンはマスクが緑色だった

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キン肉マンとは、1979年から週刊少年ジャンプで連載がスタートした人気プロレス漫画です。1983年からはTVアニメも放映され、さまざまなグッズや玩具が商品化されるなど、1980年代に大ブームを巻き起こした作品だと言えるでしょう。

キン肉マンのトリビアを紹介!



さらにキン肉マンは1998年から続編「キン肉マンII世」も発表され、幅広い世代にわたって親しまれている作品とも言えるはずです。そこで今回はそんなキン肉マンにまつわる秘密を12個に厳選してお届けします!

キン肉マンの秘密12選



1. 連載初期は巨大化して怪獣退治をしていた

もともとはウルトラマンなどの変身ヒーローのパロディ作品として連載が始まったキン肉マン。そのため初期は特にギャグ漫画の要素が強く、ウルトラマンのように巨大化したり、ビームを出したり、空を飛んだりしながら怪獣退治をしていました。

そして、その後の超人オリンピック編以降ではこの設定は完全になかったことに。確かに巨大化することができたらほとんどの敵を一蹴できてしまったでしょうからね……。

2. キン肉ハウスは田園調布にある



キン肉マンが生活をする「キン肉ハウス」。見た目はキン肉マンの顔を模したボロ家だが、なんとその住所は高級住宅地として知られる東京の田園調布だというのですから驚きです。

といっても、田園調布にある美波理公園の中に勝手に建てられたものなので、地価もなにもないのかもしれませんが……。

3. 吉野家はキン肉マンのスポンサーではない



キン肉マンの大好物として知られている牛丼。特に吉野家の牛丼で“ツユギリ”したものが好きということになっていますが、別に吉野家がTVアニメのスポンサーになったりしていたわけではありません。完全無料で吉野家の宣伝をしてあげていたようなものなのですね。

しかも、人気絶頂期は子供たちが頻繁に吉野家に足を運んでいたというのですから、宣伝の効果は絶大だったようです。

4. 29日の金曜日はキン肉マンの日



キン肉マン生誕29年を記念し、29日が金曜日の場合は「キン肉マンの日」にすることを日本記念日協会に申請。見事、2007年12月に認定証が発行され、「キン肉マンの日」は正式に日本の記念日となったのです。なぜ29日の金曜日なのかというと、それはもちろん「金・29(キンニク)」だからですね。

5. キン肉マンの“52の関節技”には投げ技がある

数々の技を使いこなすキン肉マンですが、そのひとつに「52の関節技」とされるものがあります。その52の関節技の中に「キャプチュード」という技があるのですが、別名は「捕獲投げ」。これは両腕で相手を捕らえて投げるという技で、関節技でもなんでもなく、ただの投げ技なのです。うーむ……。

6. キン肉マンの素顔は美男子

タラコ唇にダンゴ鼻というルックスのキン肉マンですが、これはマスクであって素顔ではありません。マスクを完全に外したシーンは描かれたことがありませんが、顔の半分まではあらわになったことがあり、黒髪で鼻筋のしっかりした端整な顔立ちに見えました。

まあマスクを取らなくても、マスクの上から食事もできますし、汗もかけますし、涙も流せます。キン肉マン本人にしてみても、マスクを外す必要性は皆無なのかもしれません。

7. ミートくんは身体がバラバラになっても死なない

漫画では身体が真っ二つに引き裂かれたり、超人たちが死ぬシーンは残虐な描写が多くなっています。ところが、ミートくんはバッファローマンによって身体をバラバラにされて、それぞれのパーツを悪魔超人に奪われてしまいましたが、死ぬことはありませんでした。

しかもすべてのパーツを取り返しただけでミートくんはあっさりと復活。いったいどんな仕組みになっていたのでしょうか……。

8. ブロッケンマンはラーメンにして食べられた



漫画ではブロッケンJr.の父親・ブロッケンマンは超人オリンピックでラーメンマンに真っ二つにされて殺されてしまいましたが、アニメではさすがに残酷すぎるということになったのか、まったく違う描写で殺されるシーンが描かれました。

ところがその内容は、突如としてラーメンマンが麺棒を使ってブロッケンマンをまな板の上でのばし始め、そのままラーメンの麺にしてしまったというもの。あまりにもシュールすぎるため、逆にこちらのほうが怖い気さえしてきます……。

9. バッファローマンの頭髪はカツラ

悪魔超人のバッファローマンは頭に2本の角とフサフサの毛髪がありますが、実はこの毛髪はカツラだと突如としてカミングアウトしたことがあります。しかし、その設定はその後まったく使われることがなく、完全にカミングアウト損となってしまっていました。かわいそうに……。

10. 電光掲示板から物が飛んでくる

バラバラにされたミートくんの身体のパーツを取り返したウルフマン。そのパーツを電光掲示板めがけて投げ込むと、パーツは電光掲示板の画面の中へ! そしてキン肉マンがいる会場の電光掲示板を通じて、キン肉マンのもとまで飛んできたのです……! まるでドラえもんの世界じゃないか!!

11. キン肉マンは緑色の顔をしていた



キン肉マンの連載が始まった1979年、キン肉マンが週刊少年ジャンプの表紙を飾ったうちの2回は、キン肉マンのマスクが肌色ではなく緑色で描かれていました。これは外部のイラストレーターを起用した際に細かな指示を出さなかったことが原因なのだとか……。

その表情はあまり愛嬌があるものではなく、この配色のままではきっとここまでの人気は出なかったでしょう……。

12. アニメ版キン肉マンはオモチャ屋で視聴できた

アニメ版のキン肉マンは全国で放送されましたが、放送当初は放送されない地域がありました。よって、その地域のチビッ子たちは「みたくてもみられない状況」にあり、非常に悲しんだと言います。

その対策というわけではないのですが、オモチャ屋やデパートに、有料でキン肉マンのアニメが視聴できるマシーンが設置されました。1回の視聴で200円。キン肉マンのアニメはスコープを覗くようなかたちで視聴し、お金を支払ったチビッ子しかみられない方式でした。

ほんの数分しかみられないものですが、テレビでキン肉マンが見られなかったチビッ子たちにとって、非常に嬉しいマシーンとなったのです。まあ、チビッ子にとって200円を払うのは財布に厳しいのですが。

さまざまな矛盾をあえて楽しむべき



いかがでしょうか。キン肉マンはこれらのトリビアからもわかる通り、さまざまな矛盾が存在します。しかし作者のゆでたまご先生は、おもしろくなるなら設定をなかったことにするというスタイルで執筆しているとのこと。

このような矛盾点も含めてキン肉マンの魅力として受け止められれば、より一層キン肉マンの世界を楽しめるのかもしれませんね。

■執筆・監修:Mr. Fox

執筆、撮影、編集家。日本生まれ、生年不詳、トレードマークはキツネの顔。世界各国を回りながら、メディアに関わる仕事をしてます。人のアイデアを転がします! コンコン。https://twitter.com/im_mr_fox/