一国の国内総生産(GDP)の推移を見ると、その国で次に発展するであろう産業をある程度予測することができる。例えば、1人あたりGDPと二輪車および四輪車の普及率には相関関係があり、7000ドルを超えると四輪車の普及が加速すると言われている。(イメージ写真提供:123RF)

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 一国の国内総生産(GDP)の推移を見ると、その国で次に発展するであろう産業をある程度予測することができる。例えば、1人あたりGDPと二輪車および四輪車の普及率には相関関係があり、7000ドルを超えると四輪車の普及が加速すると言われている。

 こうした予測は先進国の過去の事例がもとになっており、新興国でも先進国の事例と同じような軌跡を辿る可能性が高いと知られている。また、先進国の事例としてはピアノにも当てはめることができ、中国でも近年ピアノの教育市場の拡大が続いているようだ。ピアノの普及はかつての日本でも見られたことだが、中国の場合は特殊な理由もあるようだ。

 中国メディアの音楽堂はこのほど、中国のピアノを習う子どもたちの数は約4000万人と推測されていることを伝え、中国の子どもたちがピアノを習う理由を考察した。

 記事は、ピアノを習う約4000万人という子どもの数は「オーストラリアの人口と同等」であると指摘し、極めて大きな市場となっていることを指摘、中国では中流層を中心とした教育ママたちが「子どもの音楽の才能を伸ばそうとする家庭が増えている」と紹介した。

 続けて、中国で多くの子どもたちがピアノを習う理由として、まず「中流層の拡大」を挙げ、西南財経大学の統計として、中国には約2億人の中流層がいると紹介。こうした中流層の親たちは子どもに「貴族のような優雅な人生」を送って欲しいと考えており、その延長線上で「乗馬やピアノを習わせている」と伝えた。

 また、中国は「教育大国」であることもピアノを習う子どもが多いことの理由の1つと指摘、「中国の親たちは子どもたちに良質な教育を受けさせるためには、衣食の節約を厭わない」と紹介し、教育の一環としてピアノを習わせる親が多いと伝えた。一方で、中国の教育市場が「単一的」であることも「ピアノ一辺倒」となっているほか、中国の親たちは「子どもにピアノを習わせることをステータスの一種と捉えている」とし、「貧困層と一線を画す」ため、ピアノを習わていると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)