19日、マレーシアとシンガポールが両国を結ぶ高速鉄道建設に関する覚書を交わした。写真はクアラルンプール。

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2016年7月19日、マレーシアとシンガポールが両国を結ぶ高速鉄道建設に関する覚書を交わした。環球時報が20日付で伝えた。

日本、中国など複数の国が受注を目指す同プロジェクトはマレーシアのクアラルンプールとシンガポール間の約350キロメートルを高速鉄道で結ぶという計画で、開通後の移動時間は現在の5時間から90分に短縮される。開業は早くても2026年になる見通し。マレーシア側の関係者は1年以内に車両、信号システムなどの設計、建設、メンテナンスを担当する企業の募集に向けた国際入札を行う考えを示している。

高速鉄道の採用を目指す中国は中国鉄路総公司の盛光祖(ション・グアンズー)総経理を代表とする訪問団が5月下旬に現地を訪れており、日本も石井啓一国土交通相が21日から両国を訪問する予定。中国・観察者網は今回の覚書調印に先立ち、「日本は全力で中国を阻止する」と報じている。

日中の受注競争に関し、同済大学の鉄道・都市軌道交通研究院の教授は「中国には数多くの強みがある」と指摘し、「中国と世界各国の高速鉄道技術には互換性があり、我々の技術は全面的だ。また、中国は海洋国家であると同時に大陸に位置する国でもある。将来的なネットワーク効果が期待できる。海南島での運行経験も我々にとって有利だ。中国の高速鉄道は営業距離が長く、安全性も優れている」と語っている。(翻訳・編集/野谷)