シングルタスクの勝ち!? 陥ると危険な「マルチタスク神話」の罠

写真拡大

「仕事ができる人はマルチタスクだ」と言われますが、中にはマルチタスクがとても苦手な人もいるのではないでしょうか?

そういう人がマルチタスクをしようとすると、全てが中途半端になったり、いつならできることができなくなってしまったりすることがあるかもしれません。

そこで今回は、“マルチタスクの罠”についてご紹介します。

■マルチタスクってそもそも何?

マルチタスクを改めて辞書で見てみましょう。goo辞書には以下のようにあります。

<同時にいくつかの仕事をすること。また、そのさま。>

仕事でいうと、急ぎのメールに返信して回答を待っている間に手元の書類に目を通し、すぐに対応できるものを処理してしまう。後輩育成というミッションがあるなら、一緒に書類処理を行うことで育成も行う。

こういうように、一日の仕事や自分のミッションを全体的に把握し、時間を有効に使ったり、まとめて行ったり、やらないことを決めたりという判断をし、実行することを指します。

■複数作業をすること自体を目標にしない

マルチタスクでどんどん仕事を処理できる人は、一見“仕事ができる人”というイメージがあるかもしれません。しかし、そんな人にも苦手なことがあるでしょう。もしかするとたくさんの仕事をこなしていても、ひとつ一つの仕事内容をみると雑であったり、人に任せるべきことも自分でやってしまったりしているかもしれません。

ですから、“複数作業を同時にこなすことが重要だ”というのは疑ってみるべきで、与えられた時間でしっかり仕事をこなしていれば、別にマルチタスクでなくてもよいのではないかという意見もあります。

■自分の能力・才能を最大限に生かす

マルチタスクが苦手というあなた。もしかして“一つのことに集中するのは得意”ということはないでしょうか。または、他人とうまく仕事をすることが上手で、後輩に仕事を教えて任せることが得意だったりはしませんか?

誰しもほかの人にはない能力や才能があります。人に教えることなどが得意なのであれば、何も自分で複数業務をこなすのではなく、人を教育しながら任せてしまえばよいかもしれません。ひとつのことを丁寧に対応できるのであれば、そういう能力が生かせる職種に代わることは、本人にとっても会社にとっても有益なことではないでしょうか。

■生産性を上げるのはマルチタスクだけではない

会社では「生産性を上げるためにマルチタスクを」といいますが、人とは違う視点で新しい仕事の方法を考え出す発想力や想像力、コスト削減より売上アップに力を入れて生産性を上げる営業力や経営力、コミュニケーションを円滑にとる工夫で部署間の無駄をなくすなど、マルチタスク以外にも生産性をあげる能力はたくさんあります。

それでもどうしてもマルチタスクができるようになりたいのであれば、全体を把握して時間内に複数のことをこなす必要がある、“料理”で練習するのがよいという人もいます。いずれにしても目標が目的になってしまわないように気をつけたいものです。

以上、“マルチタスクの罠”についてご紹介しましたが、いかがでしょうか?

“自分の強み”をしっかりと知り、それを伸ばしていく努力は必要でしょう。苦手なことを克服するより得意なことを伸ばす。これができれば自分も会社も社会も、皆がハッピーになれるような気がします。