(写真提供=KLPGA)

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『全米女子オープン』で予選落ちし、目標としていたリオデジャネイロ五輪出場も逃したイ・ボミ。先週は韓国に戻り、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)ツアーの『BMWレディース・チャンピオンシップ』に出場。約3年ぶりのKLPGAツアー出場ということで大きな注目を集めたが、最終的には25位タイで終わった。

ただ、大会を通じて終始メディアの注目を集めたのは間違いなかった。初日は68位、2日目は30位タイ、3日目は32位タイ、最終日も25位タイと優勝争いには一度も絡めなかったが、イ・ボミの結果やプレー模様は連日のように大きく取り上げられた。イ・ボミも久々に韓国のギャラリーたちの前でのプレーを楽しんでいたのか、日本では見せない意外な表情もたくさん見せていた。

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韓国メディアから4日間を振り返るコメントを求められても笑顔を失わなかったという。全米女子オープン期間中は食中毒に苦しんでいた知られざる舞台裏が明らかになり、日本、アメリカ、韓国という移動と連戦の疲労がたまっていたことが今大会の不調の原因ではとされたが、イ・ボミは言った。

「(久しぶりの韓国での試合で)日本で積み上げてきた成績以上のものを見せようと思いすぎたあまり、意欲だけが先走ってしまったようです。今回はアプローチやパットなど、ショートゲームでミスが多かったことが残念です。日本と韓国とではいくつか違う点もあります。その変わった環境に適応することがちょっぴり難しかった」

興味深いのは、オリンピックへの想いを改めて語ったことだ。リオデジャネイロ五輪に出場する選手たちにエールを送りつつ、2020年東京五輪への抱負も初めて口にした。

「恐ろしいほどのスピードで成長している後輩たちに勝てる底力と体力の後ろ盾があり、4年後にもゴルフがオリンピック種目として残留しているなら、もう一度挑戦してみたい」

ただ、それが簡単ではないことはイ・ボミもわかっている。『BMWレディース・チャンピオンシップ』には、“韓国美女ゴルファー神セブン”ら人気選手だけではなく、若くて才能ある新鋭たちが多数参加していた。

ユン・チェヨン、ヤン・スジン、パク・キョル、そしてアン・シネ。まさに多士済々、百花繚乱で、その顔ぶれを見ただけで豪華で競争が激しかったことがわかるほどだ。

そんな競争激しいKLPGAツアーに約3年ぶりに飛び込んだことで、改めて韓国国内に若い力が台頭していることを実感しただけに、イ・ボミも「後輩たちが本当によく頑張っているので、(東京五輪は)簡単ではないと思いますけど」と笑ったようだが、実は後輩たちも今大会を通じてイ・ボミから大きな刺激を受けていた。

それを告白したのは、初日から最終日まで首位の座を守って完全優勝したコ・ジニョンだ。

初日と二日目にイ・ボミとラウンドしたまだ20歳の新鋭は、「一緒にラウンドしてたくさんのことを学びました」と言うだけではなく、「日本からも多くのギャラリーが応援に来ているボミ・オンニ(姉さん)が羨ましいと思いました」とまで語っているのだ。

イ・ボミは若い力の台頭に刺激を受け、後輩たちも日本で愛される先輩に憧れの眼差しを送る。結果は残念なものに終わったが、イ・ボミ3年ぶりの韓国凱旋は互いに意義あるものになったのではないか。そう思わせる『BMWレディース・チャンピオンシップ』だった。

ちなみにイ・ボミは大会終了後も韓国に留まり、1週間ほど束の間のオフを楽しむらしい。「小学生のときに家族と旅行して以来、一度もそのような時間を持ったことがなく、家族旅行が夢でした。今回は家族旅行をしながらゆっくり休みたい」としている。日本に帰ってきたときには、心身ともにリフレッシュした“スマイルキャンディ”に再会できるはずだ。

(文=慎 武宏)