北川景子が無機質すぎる…でも、水曜ドラマはイケメン祭り!
【夏ドラマ評 水曜編】

 テレビ大好きライターのスナイパー小林が、2016夏ドラマの水曜をご案内。鉄板の刑事モノと、時世を反映した不動産売買を舞台にした2作だ。人気シリーズ化している「刑事7人」にはMr.ストイック代表の東山紀之が主演。新婚ホヤホヤで幸せロードを爆走中の北川景子は「家売るオンナ」で冷酷営業マンに。どちらも顔面偏差値がお高いようで。

◆おかえりなさい、安定感
刑事7人
(テレビ朝日/水曜21時〜/出演:東山紀之、北大路欣也、塚本高史)

 2015年の夏クールに放送された刑事ドラマがプレイバック。前作では刑事の墓場と言われる「警視庁捜査一課12係」で次々に事件を解決していく6人を描いていた。今作では、主人公の天樹悠(東山紀之)が機動捜査隊に異動。前作と変わらず、孤高を貫き、次々に凶悪犯罪を解決していくーー。

 最近では量産されすぎていて、人気が二分されがちな刑事ドラマ。でもこのシリーズはさすがの大御所、実力派と言われる人たちの団体ゆえに私は推しドラマでもある。ちょっと登場人物を確認してみよう。

 不良熟年をやらせたらNO.1なんじゃないかと思う北大路欣也。濃ゆいメンツの中で「ボク、カツアゲばっかりされていたから……」の元いじめられっ子キャラの鈴木浩介。今クールから参入、元ワルだという塚本高史がどんな風に旧メンバーへ絡んでいくのか?

 当たり前のことなのだけど“演技を知る人たち”の集合なので、よく安ドラマであるようなキャラクターの大渋滞もゼロ。事件解決までの道もほどよく分かりやすい。今夏、いちばん安心して見ていられそう。

◆夏のプチイケメン祭り開催!

家売るオンナ
(日本テレビ/水曜22時〜/出演:北川景子、工藤阿須加、仲村トオル)

 戦力不足のテーコー不動産に異動してきたのは、やり手営業マンであり、究極のクールビュー・三軒家万智(北川景子)。社員が今まで時間をかけても契約までこぎつけなかった物件を次々に売りさばいていく。さらに後輩に対してはパワハラまがいの指示を出して問題に。物件の看板でサンドイッチになって街中に立たせたり、アポを取るまで椅子にしばりつけたり……と容赦がない。彼女の冷たさの裏には何があるのか――。

 毎回、三軒家が買い手側の問題を見出して、今までになかった物件を提案するというのがちょっと強引だけど基本のストーリー。その強引さをさらに際立たせているのが、北川景子の無機質そうに見せている演技。演出のせいもあるかもしれないが、何かが足りないし、これがいちばん残念だ。途中「ガオッ」と吠えるシーンも重なって、痛い演技の二重奏に……。今、公私共々日本一しあわせな美人じゃなかったら許されないと思う。

 と、モヤモヤしながら観ていると、そこに咲いていたのはイケメンの花。工藤阿須加と千葉雄大の2大子犬系男子がそろっているのは、かなりの癒しだ。仲村トオルもひさびさにダメな中年役で登場しているのが、ちょっとホッとさせてくれる。

※木曜日放送のドラマは7月21日(木)配信予定です。

<TEXT/スナイパー小林>
【スナイパー小林 プロフィール】
ドラマ解説、芸能、恋愛、カルチャー、美容・健康ネタ好きのライターであり、編集者であり。執筆や編集を手がけた媒体は100冊以上。約20年以上ドラマをこよなく愛し、ついには趣味が仕事になった幸せ者のアラフォー。Twitter:@hisano_k