親も肥満だと子もなる?「子どもの肥満」にまつわる都市伝説の真偽3つ

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小学生の10人に1人が肥満体型になっている昨今。オジさん世代に使っていた“メタボ”という言葉は今や子どもにまで蔓延しています。

その肥満の原因は、食の欧米化や必要以上のエネルギー摂取、夜型生活習慣の低年齢化に伴う夜食の習慣、朝食の欠食などの食事も関係しています。それに加え、テレビや携帯ゲーム、インターネットなど室内遊びの定着化も要因に。

このように、子どもは育つ環境によって肥満になってしまいやすいのですが、その環境の1つに、なんと“家族の肥満”状況も大きく関与しているのです。今回は管理栄養士の筆者が、子どもの肥満についてご紹介します。

 

■1:“家族が肥満だと子どもも肥満になる”は本当か?

肥満は大人も子どもも、食生活によって引き起こされることがほとんどですが、家族内に肥満の人がいると、子どもも肥満になるリスクが高まります。というのも、肥満気味の家族と同じ食事をしていれば、自然と子どもも肥満になりやすくなるからです。

神奈川県医師会によると、子どもに肥満が現れる確率は、両親が共に肥満の場合80%、母親が肥満の場合60%、父親が肥満の場合40%、両親共に肥満がない場合10〜20%といわれています。

子どもは自分で食事を選択する能力がまだ出来上がっていないので、食事はやはり親まかせがほとんど。高カロリーな食事が多い家庭で育つ子どももやはり高カロリーな食事に慣れ、好んで食べるようになり、この食習慣が肥満を誘発してしまいます。

肥満になりやすい遺伝子を持ち、肥満になりやすい環境で育つことでリスクも高まり、また家族に肥満の人がいれば、子どもは小さいころから見ているので“肥満”に対して違和感を感じにくく、そのまま成長することが多くあります。

 

■2:“1人で食べる機会が多いと肥満になる”は本当か?

子どもが1人で、または兄弟など子どもだけで食事をとることを孤食と言いますが、この、孤食も肥満を助長させてしまいます。

核家族の増加や、両親共働き、習い事が多い等の理由で孤食が増えています。1人きりで食事をとる孤食を続けていると、自分の適量が分からず、あるものをあるだけ食べるようになり、太りやすくなる傾向にあります。

1人で食べると、バランスよく食べるように注意する大人がいないので、結果食べすぎることもあります。さらには食事のリズムもできず、太りやすい体になってしまいます。

また孤食だと会話を楽しむこともないため、“ながら食べ”になりやすくなります。テレビやゲーム、携帯電話などをいじりながら“ながら食べ”をすると、食事への意識が薄まり、満腹感も得にくく、消化も悪くなり太りやすくなります。

 

■3:“大皿での食事だと肥満になる”は本当か?

孤食が太りやすい傾向にはあるものの、家族で食事をしても太りやすくなることもあります。それは、大皿料理で食卓に料理を出しているパターン。

大皿料理を食べていると、1人分の分量が分からず食べすぎる傾向にあり、太りやすくなります。特に家族が多い場合は、なくなる前に食べたいという気持ちもあり、ついつい早食いで食べ過ぎてしまうことも。

人の満腹中枢が刺激を受けるのは食事を食べ始めてから15〜20分後ですが、早食いをすると満腹感を感じる前にどんどん食べてしまうことになります。このような食事では必然的にカロリーオーバーになり肥満へと繋がってしまいます。

もちろんこれは大人にも言えることでもありますが、食形成ができていない子どもは、まだ自分の食べられる量を把握できていないので尚更のことです。

 

■子どもの肥満をなくすには家族の協力が必須!

子どもの肥満は3歳〜5歳にかけて増加しやすくなります。子どもの頃に肥満になった人は、遺伝体質でなくても注意が必要。

脂肪細胞の数は成長期までに決まり、一度決まるとその数は生涯ほとんど変わらないのですが、問題点は成長期までに太ると脂肪細胞が増えてしまうことです。

一度増えた脂肪細胞は減りにくく、脂肪を蓄える容量が大きくなり肥満になりやすくなります。だからこそ、家族でできる肥満予防をしていく必要があります。

以下に、家族でできる食事での子どもの肥満対策方法を3つご紹介します。

(1)家族で食事をする!

食事の場は食育をする場所でもあります。味わってよく噛むことや、ゆっくり食べること、好き嫌いを極力なくすように食材の風味や歯ごたえの話などをしながら食べるようにするといいですね。

どうしても孤食になる場合はメッセージを添えてあげるのもオススメです。

(2)間食の時間と量に気をつける!

間食をし過ぎて食事が入らなくなくならないように、間食は食事の2時間前でストップするようにします。また、夕食の後の間食を抑えるように夕食を食べたら歯を磨いて寝る準備をするように促しましょう。

夜更かしをすれば、お腹が空いて夜食を食べたくなってしまいますので、そのきっかけを作らないように促してあげてください。

(3)空腹を満たす食事を!

食事の際にジュースを出すご家庭もありますが、食事の味を活かすには、お茶やお水にしましょう。果汁飲料やスポーツドリンクは甘いのでゴクゴクと飲め、食事をするよりもドリンクでお腹いっぱいになり、食後すぐに空腹になってしまうことも。

 

いかがでしたか。今回は子どもの肥満についてご紹介いたしました。食べることは子どもの基本的な生活習慣のひとつであり、家族団らんを楽しむ大切な場所です。孤食を減らし、家族で協力して、肥満になりやすい環境を改善していくことが重要です。

可愛いからこそ好きなものをあげたくなりますが、大切な子どもが将来糖尿病や高血圧、がんといった生活習慣病にならないようにする鍵は家族が握っています。是非、家族でサポートをしていく体制を整えたいですね。

(ライター 望月理恵子)

 

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