メディケア生命保険は、インターネットリサーチにより「ビジネスマナーに関する調査」を実施。20〜59歳のビジネスパーソン(正社員、公務員・団体職員)1000名の有効サンプルを集計した(調査協力機関:ネットエイジア)。

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■完璧なビジネスマナーで周囲の信頼を得そうな芸能人は、男性1位は「堺雅人さん」、女性1位は「天海祐希さん」

20〜59歳のビジネスパーソン1000名(全回答者)に、“もしビジネスパーソンだったら、完璧なビジネスマナーで周囲の信頼を得そうだと思う芸能人”を男性、女性それぞれ1名ずつ挙げてもらった。
男性芸能人のランキングをみると、1位は「堺雅人さん」、2位「阿部寛さん」、3位「福山雅治さん」、4位「櫻井翔さん」、5位「タモリさん」となった。男女別にみると、男性が選んだランキングの1位は「阿部寛さん」、女性が選んだランキングの1位は「櫻井翔さん」だった。

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次に、女性芸能人のランキングをみると、「天海祐希さん」がダントツとなり、2位「真矢みきさん」、3位「仲間由紀恵さん」、4位「北川景子さん」、5位「上戸彩さん」が続いた。男女別にみると、「天海祐希さん」「真矢みきさん」「仲間由紀恵さん」は男女でトップ5にランクイン。男性の回答では「北川景子さん」や「黒木瞳さん」「上戸彩さん」「壇蜜さん」が、女性の回答では「吉田羊さん」「吉永小百合さん」がトップ5に入った。

図表2

■直近1年でやってしまったビジネスマナーのミスのトップ3は「敬語」「電話応対」「あいさつ」

では、実際のビジネスの現場では、どのような“ビジネスマナーのミス”が起こっているのだろうか。全回答者に、直近1年間にしてしまったビジネスマナーのミスを聞いたところ、「敬語」が最も多く21.7%、次いで、「電話応対」(15.1%)、「あいさつ(目上の方に“ご苦労様です”と言うなど)」(11.6%)、「トラブル・クレーム対応」(11.4%)が続いた。敬語を使おうとして変な日本語になってしまった、敬語を使っているようで実は正しくなかった、というようなミスをしてしまったビジネスパーソンが少なくない様子が見えてくる。

性年代別にみると、「敬語」のミスをしてしまったのは若い世代ほど高く、20代男性では35.9%、20代女性では32.8%とそれぞれ3人に1人の割合となった。また、20代女性では「電話応対」も34.5%と3人に1人の割合となった。若いころにはよく敬語や電話応対で失敗した、というビジネスパーソンは多いのではないだろうか。

図表3

■文書における言葉の誤用で気になることのトップは「役職名と『様』『殿』の併用」で6割半

ビジネス文書やビジネスメールで言葉の誤用を目にしたというビジネスパーソンは少なくないのだろうか?そこで、全回答者に、ビジネス文書・ビジネスメールでしばしばみられる言葉の誤用を提示し、気になるか、気にならないか聞いたところ、『気になる(計)』(「非常に気になる」と「やや気になる」の合計)が最も多かったのは、「役職名と『様』や『殿』の併用」で65.7%、次いで、「『各位』と『様』や『殿』の併用」が62.8%となった。“○○部長様”や“各位様”といった二重敬称のミスが気になる、というビジネスパーソンが多いようだ。そのほか、「『お体をご自愛ください』と記述すること」(50.7%)や「『存じ上げる』と『存じる』の混同」(50.3%)、「文書・メールで『御社』と記述すること」(50.2%)も気になるというビジネスパーソンが半数以上となった。

男女別に『気になる(計)』をみると、「役職名と『様』や『殿』の併用」(男性60.4%、女性74.4%)や「『各位』と『様』や『殿』の併用」(男性58.4%、女性69.9%)では男性より女性のほうが10ポイント以上高く、その他の項目でも女性のほうが高い傾向がみられた。言葉の誤用に対しては、男性より女性のほうが厳しいようだ。

図表4

◆名刺交換のマナーで新人が間違えそうだと思うことは?

また、名刺交換のマナーについても聞いた。名刺交換のマナーができているかどうかが、第一印象を左右することもあるが、新人が間違えてしまいそうだと思うマナーを、これまでに名刺交換をしたことがあるビジネスパーソン642名に聞いたところ、上位3項目は「相手と同時に名刺を差し出した場合は左手で受け取る」(31.2%)、「両手で渡す・受け取る」(28.8%)、「目下の人が先に差し出す」(26.9%)となった。名刺の受け渡しの際にミスが発生しやすいと考えるビジネスパーソンが多いようだ。

しかし、「名刺を受け取ってもすぐにしまわずテーブルなどに置く」(26.0%)や「目下の人のほうが低い位置になるようにして交換する」(24.3%)、「テーブルなどに置く際は、自分から見て左側に置く」(23.7%)、「目上の人から順番に交換する」(23.4%)なども2割台で続いており、新人がミスしてしまいそうだと思う名刺交換のマナーは多岐にわたるようだ。

図表5

◆ビジネスメールで「〜させて頂く」は7割がアリ、「語尾に!」は?

全回答者にビジネスシーンでよく目にする事柄を提示し、ビジネスマナーとしてアリかナシかを答えてもらった。まず、メールに関する事柄について、ビジネスマナーとして“アリ”だと思うか、“ナシ”だと思うかを聞いたところ、「『〜させて頂く』という言葉遣い」ではアリ70.6%、ナシ29.4%と、アリ派が多くなった。その一方で、「上司や取引先のメールの結びで『取り急ぎ○○まで』を使うこと」(アリ46.4%、ナシ53.6%)や「宛名で社名や部署を省略すること(名前+様だけ)」(アリ32.9%、ナシ67.1%)などではナシ派のほうが多くなり、特に、「遅刻・欠勤の連絡をメールだけで行うこと」(アリ16.7%、ナシ83.3%)や「メールの語尾に感嘆符(!マーク)をつけること」(アリ17.7%、ナシ82.3%)では、ナシ派が大多数を占めた。これらは、職場の雰囲気や相手との距離感によって左右される面もあると思われるが、行なわないほうが無難だろう。

図表6

役職別にみると、「宛名で社名や部署を省略すること(名前+様だけ)」(一般社員・職員クラス31.4%、主任・係長クラス33.1%、課長クラス以上44.1%)や「件名に“Re:”がいくつも続くこと」(一般社員・職員クラス30.9%、主任・係長クラス30.6%、課長クラス以上50.0%)、「遅刻・欠勤の連絡をメールだけで行うこと」(一般社員・職員クラス15.6%、主任・係長クラス15.7%、課長クラス以上26.5%)では、一般社員・職員クラスや主任・係長クラスよりも課長クラス以上のほうがアリ派の割合は高い結果となった。これらのビジネスマナーについては、管理職のほうが寛容のようだ。

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図表9

■就業時間中に「緊急性のない私用電話」はナシ派が大多数も1割はアリと回答

次に、就業時間中の自席での行動・お菓子の喫食について、ビジネスマナーとして“アリ”だと思うか、“ナシ”だと思うかを聞いた。自席での行動についてみると、「デスクの掃除」(アリ80.1%、ナシ19.9%)と「社内行事(送別会や慰安旅行など)の計画を立てる」(アリ66.5%、ナシ33.5%)では、アリ派が多数となった。他方、「新聞や経済誌の閲覧」はアリ43.5%、ナシ56.5%とナシ派のほうがやや多くなったが、役職別にみると、アリ派の割合は、一般社員・職員クラスでは39.9%、主任・係長クラスでは48.8%、課長クラス以上では64.7%と役職が上がるにつれ高くなった。業務に必要な情報収集かどうかによって意見が分かれる内容だが、新聞や経済誌で業務に関連する情報を収集している管理職の人は多いのかもしれない。

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また、「緊急性のない私用メール・メッセンジャー(LINEなど)のチェック」ではアリ20.0%、ナシ80.0%、「緊急性のない私用電話」ではアリ11.9%、ナシ88.1%となった。緊急性のない私用の連絡はNGと考えるビジネスパーソンが大半という結果になったが、意外にもアリというビジネスパーソンも、緊急性のない私用メール・メッセンジャーのチェックでは5人に1人、緊急性のない私用電話では10人に1人の割合でいることが明らかになった。年代別にみると、アリ派の割合は若い世代ほど高くなり、「緊急性のない私用メール・メッセンジャー(LINEなど)のチェック」では20代の4人に1人(25.6%)がアリ派という結果になった。

図表12
■就業時間中のお菓子は「匂いが漂うもの」と「食べて音が鳴るもの」はNG

自席でのお菓子の喫食についてみると、「口の中にとどまるもの(アメ、ガムなど)を食べる」はアリ60.0%、ナシ40.0%とアリ派が多くなったが、「匂いが漂うもの(チョコレートなど)を食べる」はアリ36.1%、ナシ63.9%とナシ派が多数となり、「食べる時に音が鳴るもの(スナック菓子など)を食べる」ではアリ17.3%、ナシ82.7%とナシ派が大多数となった。匂いや音で周囲の人が気になるものはNGのようだ。

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◆身だしなみで「スーツにデジタル腕時計」はアリ

また、業務中の身だしなみについても、ビジネスマナーとして“アリ”だと思うか、“ナシ”だと思うかを聞いたところ、「スーツ着用時にデジタルの腕時計をつける」ではアリが74.0%、ナシが26.0%でアリ派がナシ派を大きく上回った。デジタル時計はカジュアル色が強いため、スーツ着用時には避けるのが無難といわれることもあるが、ビジネスパーソンの感覚としてはアリ派が多いようだ。役職別にみると、アリ派の割合は、役職が上がるにつれ高くなった。

また、「男性がジャケットのボタンを一番下まで留めている」(アリ63.3%、ナシ36.7%)や「女性がジャケットのボタンを全て留めていない」(アリ59.6%、ナシ40.4%)、「ストライプ、ピンドット以外の柄が入ったシャツを着る」(アリ59.3%、ナシ40.7%)、「結婚指輪・婚約指輪以外の指輪をつける」(アリ55.5%、ナシ44.5%)でもアリ派が多数となった。他方、「バッグに、一目でわかるほど大きく高級ブランドのロゴが入っている」ではアリが47.6%、ナシが52.4%とアリ派とナシ派が拮抗する結果となった。また、「彩度が高い・鮮やかな色のシャツを着る(真っ赤、真っ青など)」ではアリ28.0%、ナシ72.0%とナシ派が多数となったが、アリ派の割合は役職が上がるにつれ高くなる傾向がみられた。鮮やかな色のシャツに対しては、管理職のほうが寛容な様子が窺える。

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図表15

図表16

■ビジネスパーソンの半数以上が「自分のビジネスマナーはまだまだ」と評価

全回答者に、ビジネスマナーに関して自身の状況や考えを聞いた。まず、自分自身はビジネスマナーができているかどうかを聞いたところ、『しっかりできている』(P計)は44.2%、『まだまだできていない』(Q計)は55.8%となり、自身のビジネスマナーをまだまだと評価したビジネスパーソンが多い結果となった。

性年代別にみると、ほとんどの性年代層において『しっかりできている』と評価する人より『まだまだできていない』と評価する人の割合のほうが高くなったが、唯一、50代女性では『しっかりできている』が56.6%、『まだまだできていない』が43.4%と、『しっかりできている』と評価した人の割合のほうが高くなった。しっかりできていると評価できるまでビジネスマナーを身につけることは、簡単ではないようだ。

図表17
■6割半が「親交の深い相手ならビジネスマナーのある程度の省略は許される」と回答

次に、ビジネスマナーに関する考えを聞いたところ、親交の深い相手に対するビジネスマナーの省略については、『ある程度省略しても許される』(P計)は64.5%、『省略すべきではない』(Q計)は35.5%となった。距離感の近い相手には、ある程度省略しても問題ないと考えるビジネスパーソンのほうが多いようだ。

仕事はよくできているもののビジネスマナーができていないという場合については、『ある程度は許されるべきだ』(P計)は39.0%、『ビジネスマナーができていなければダメだ』(Q計)は61.0%と、どんなに仕事ができていてもビジネスマナーはできていないといけないと考えるビジネスパーソンが多数になった。ビジネスマナーがなっていなければ、周囲の人からの信頼は得られないということではないだろうか。また、ビジネスマナーは仕事を円滑に進めるために必要かどうかについては、『欠かせないものだ』(P計)が80.9%、『なくてもよいものだ』(Q計)は19.1%となった。ビジネスマナーは仕事を円滑に進めるための潤滑油といえるようだ。

図表18

◆新人ができていれば高評価につながるポイントTOP3は「あいさつ」「身だしなみ」「報・連・相」

4月に入社し、ビジネスマナーを身につけようと一生懸命な新入社員は多いのではないだろうか。そこで、全回答者に新人ができていれば高評価につながると思うことを聞いたところ、「あいさつ(声のトーン、大きさなど)」が最も多く64.2%、「身だしなみ(清潔感があるか、華美でないかなど)」(28.5%)、「報・連・相(報告、連絡、相談がきちんとできるか)」(27.6%)、「業務中の態度(サボろうとしていないかなど)」(27.4%)などが2割台で続いた。「あいさつ(声のトーン、大きさなど)」の高さが際立つ結果となり、ビジネスマナーの基本は“あいさつ”だということが改めて感じられる結果となった。男女別にみると、「あいさつ(声のトーン、大きさなど)」(男性61.0%、女性69.4%)や「報・連・相(報告、連絡、相談がきちんとできるか)」(男性24.3%、女性33.0%)では、女性のほうが高い傾向がみられる。

図表19

■8割半が「新人1年目は失敗しながらビジネスマナーを覚えるもの」と回答

また、全回答者にビジネスマナーに関する意見を提示し、どの程度同意するかを聞いた。
まず、新人のビジネスマナーについての意見に対する同意率(「非常にそう思う」と「ややそう思う」の合計)をみると、「新人は業務よりも先にビジネスマナーを学ぶべきだ」では76.5%、「新人のビジネスマナー教育は各職場でしっかり行うべきだ」では86.3%、「学校でもビジネスマナーを教えたほうがよい」では78.5%となった。新人は業務よりもビジネスマナーをまずは身に付けるべきだと考えるビジネスパーソンが4人に3人の割合となり、学校でもビジネスマナーを教えたほうがよいと考えるビジネスパーソンも多いことがわかった。

また、「新人1年目は失敗しながらビジネスマナーを覚えるものだ」では85.1%、「新人1年目でビジネスマナーを身につければ後で必ず活きてくる」では90.8%となった。社会人1年目では、ビジネスマナーで失敗し、気落ちしてしまうこともあるかと思うが、ビジネスマナーは失敗をしながら覚えるものだと考えるビジネスパーソンが8割半にのぼった。また、取引先と接する機会が少ないうちは必要性を感じられないこともあるかもしれないが、新人1年目にビジネスマナーをしっかりと身につけたほうがよいと思うビジネスパーソンが多いようだ。

次に、ビジネスマナーの出来についての意見に対する同意率をみると、「ビジネスマナーがしっかりできている人は、仕事もできることが多い」では81.4%、「ビジネスマナーの出来は、尊敬できる上司・先輩かどうかの判断基準になる」では81.9%になった。ビジネスマナーの出来は、優秀なビジネスパーソンかどうかを見分ける判断材料にもなりそうだ。また、「ビジネスマナーができていない部下・後輩は育てる気にならない」では56.7%と他の項目に比べると低くはなりましたが、それでも半数以上となっており、役職別にみると、課長クラス以上では60.7%であった。ビジネスマナーの出来が出世にも影響を与えている可能性が窺える。また、「ビジネスマナーを疎かにする企業・団体はいつか信用を失う」では86.6%になり、ビジネスマナーの出来が、企業や団体の存続をも左右しかねないと考えているビジネスパーソンが多いことが明らかになった。

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そして、「ビジネスマナーがしっかりできている人は、恋愛対象としてポイントが高い」について、同意率をみると、男性では61.8%でしたが、女性では78.8%と男性より20ポイント近く高くなった。ビジネスマナーの出来は、恋愛対象になるかどうかの判断にも影響しているようだ。仕事関係の異性からもてたいと思う男性は、ビジネスマナーができているか、今一度見直してみてはいかがだろうか。

【調査概要】
調査タイトル:ビジネスマナーに関する調査
調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする20〜59歳のビジネスパーソン(会社員、公務員・団体職員)
調査期間:2016年4月25日〜2016年4月27日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:1000サンプル(20代・30代・40代・50代の各年代が均等になるように抽出)
実施機関:ネットエイジア株式会社
調査協力機関:ネットエイジア株式会社