経済発展に伴い、中国では健康に関心を持つ人が増えており、「安心が買えるなら安いもの」と金に糸目をつけない人も多い。こうした状況を背景に、中国では医療観光が静かなブームになっているという。(イメージ写真提供:123RF)

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 経済発展に伴い、中国では健康に関心を持つ人が増えており、「安心が買えるなら安いもの」と金に糸目をつけない人も多い。こうした状況を背景に、中国では医療観光が静かなブームになっているという。

 中国メディアの捜狐はこのほど、「中国の富裕層はなぜ日本へ医療観光に行くのか?」と題して、医療観光先として日本が人気である理由を分析する記事を掲載した。

 中国の民間シンクタンクである胡潤研究院が公表した「豪華旅行白書」によると、中国人富裕層の60%が医療観光を経験したことがあり、医療観光の渡航先として日本が人気なのは「確かな技術」と「親切なサービス」のためだという。

 医療技術面では、日本には「PET-CTガン検診」があると紹介。一度の検査で全身の小さなガンでも早期に発見できるのが特徴で、従来のガン検診では、腫瘍の大きさが1センチ程度にならないと発見できなかったが、ミリ単位のガンでも発見が可能になったと説明。早期発見できることから日本でのガン検診が人気のようだ。

 親切なサービスについて記事は、大腸内視鏡検査を受けた中国の中年女性の例を紹介。腸管洗浄の途中でうんざりしてしまったものの、若い看護師が終始和やかな態度で、排泄物を確認する作業も嫌な顔一つせず真剣にしているのを見てすっかり感動してしまったという。日本のようなサービスは、中国では金銭をいくら積んでも受けられないといえるだろう。

 ほかに「距離の近さ」も、日本が医療観光先として選ばれる理由だという。日本にとってこの経済効果は莫大だ。日本政策投資銀行によれば、2020年までに健康診断を目的とした中国人の医療観光者は年間31万人を超え、潜在的な市場規模は約5500億円にのぼると予測されている。今後はさらに健康診断や治療を目的に訪日する中国人が増えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)