19日、南シナ海の仲裁裁判所の判決を受け、中国各地のケンタッキーフライドチキンなどで「日米韓比の製品ボイコット」を訴える現象が起きているが、多くのネットユーザーは批判的に見ているようだ。写真は18日、湖南省のKFC前で起きたデモ。

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2016年7月19日、財経網によると、南シナ海の仲裁裁判所の判決を受け、中国各地のケンタッキーフライドチキンなどで「日米韓比の製品ボイコット」を訴える現象が起きているが、多くのネットユーザーは批判的に見ているようだ。

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12日に南シナ海問題をめぐり仲裁裁判所が中国の主張を認めない判決を下したことを受け、中国メディアでは米国や日本の干渉を批判する報道が目立った。そうした背景もあり、ここ数日、各地のケンタッキーやマクドナルドで「日米韓フィリピンの製品ボイコット」「ケンタッキーとマクドナルドは中国から出ていけ」などと書かれた横断幕を掲げる運動が起きている。

こうした運動は中国版ツイッター・微博(ウェイボー)でも大きく取り上げられているが、多くのネットユーザーは批判的な見方をしているようだ。

財経網の微博アカウントが伝えた記事には1万件余りのコメントが寄せられており、「いいね」が多いコメントは「ボイコットすべきは日米韓の製品ではなく愚か者」「ケンタッキーがなくなったらどこで用を足せばいいんだ?(中国では店舗が多い)」「明らかにある組織の差し金。黒幕をつかまえて裁け。ちょっとでも常識がある人なら、どこかの国の製品をボイコットするなんていうことが愚かな行為だとわかっているだろう」などとなっている。

このほか、「最近、愛国精神病が流行しているようだ」「この程度とはね。大国としての今後が思いやられる」「愛国主義の皮を被った知能レベルの低いやつらだ」「中で働いているのはみんな中国人なのにね」「騒ぐ前に自分たちのスマホをまず破壊しなさい」といった批判コメントや、「メディアはなぜ裏で糸を引いている者について報じない?」「中国共産主義青年団はこの責任を取れるのか?」といったコメントも出るなど、批判が多数を占めている。なお、官製メディアも自制を呼びかける記事を掲載している。(翻訳・編集/北田)