ドイツ政府、自動運転車へのブラックボックス搭載義務付けを検討中。事故時の原因究明のため

写真拡大

 

ドイツ政府が、自動運転機能搭載車に対し、運転状況を記録する「ブラックボックス」の搭載義務付けを検討しています。目的は、自動運転で走行中に発生した事故の状況把握と責任所在の明確化のため。5月に発生したテスラの死亡事故は多方面に波紋をなげかけ、誤解を招くとしてコンシューマーレポート誌がAutopilot機能の名称変更を求める記事を掲載し、自動運転に関連する規制強化を求める声があがったりしています。ただ、こうした反響に対してテスラ・モーターズCEOのイーロン・マスクは、自動運転のほうがドライバーの運転よりも事故が少ないとする当初からの姿勢を崩していません。

ドイツの運輸大臣Alexander Dobrindtは、自動運転関連法案の起草段階において、自動運転機能を使用中はドライバーは運転に集中している必要はないが、非常事態に対処できるよう運転席に着いている必要はあるとしています。また自動車メーカーに対しては自動運転モードに切り替わった時から解除される時までの車の動作を全て記録するブラックボックスの設置義務付けをを盛り込んでいます。

なおドイツ運輸省は夏のうちにこの草案を関係各省に回覧し、承認を得る予定としています。

現在のところ、テスラ以外の自動車メーカーは一般ドライバーに自動運転機能を提供していません。日産自動車は8月より自動運転機能「ProPILOT」搭載車の販売を予定しているものの、これは比較的運転が単調な高速道路の単一車線走行で使うことを推奨するにとどまります。具体的にはクルーズコントロール機能に自動ブレーキと車線キープ機能を付け加えた程度のもの。テスラのAutopilotと同様、ドライバーに運転の責任があるとするレベル2の自動運転技術です。

いずれにせよ自動運転と聞き、その機能を体験してしまえば、ついつい乗車中の気も緩んでしまうのはしかたのないところです。とはいえ現在の車が完全自動運転車でない以上、ドライバーはブラックボックスのお世話にならない程度には目を開けてしっかりと前を見ていなければなりません。