最近、中国のチャットツール微信で「中国はなぜ品質の良いデジタル一眼レフカメラを製造できないのか」というテーマに関する議論が盛り上がりを見せたが、中国メディアの突襲新聞はこのほど、同テーマに関する独自の見解を紹介している。

 記事は中国が持つ技術力について、「中国がもし技術力を向上させるために10数億元を投じ、電子システム技術の欠点を改善する等の努力を払うなら、2-3年後にはコストパフォーマンスに優れたミドルクラスのデジタル一眼レフカメラを市場に出すことができるだろう」と主張。

 しかし、「誰もそんなことはしない」と説明、その理由として「日本からコストパフォーマンスに優れた製品を買える」という点を指摘した。結論として記事は、デジタル一眼レフカメラを製造するというのはあくまでも「ビジネスの一種」であり、「利潤を得る」ことがビジネスの目的という観点で考えるなら「難しいビジネスにあえて手を出す必要はない」という見方を示した。

 記事の主張を簡単に言い換えるなら、中国が本気になれば製造する能力はあるが、苦労して取り組む価値のあるビジネスではないゆえに中国には品質の良いデジタル一眼レフカメラがないということになる。あくまで中国の能力に欠陥があるからではないという点が強調されている。

 記事の主張の背後には、「良いデジタルカメラを製造できないから、中国はダメな国だという考え方を止めるよう」呼びかける狙いがあるとみられる。中国と他国の長所を比較してやみくもに自国を卑下する考え方をやめるよう、同胞である中国人に訴えかけている。個人レベルでも組織レベルでも自身を根拠なく卑下することは進歩や前進の意欲を奪ってしまう。従ってこうしたメッセージはさらに発展を望む中国にとって確かに大切だと言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)