中国は自国の高速鉄道について、営業距離をはじめとする点で「世界一」であると自画自賛を繰り返しているが、中国メディアの毎経網はこのほど、「中国高速鉄道は中国製を代表するもっとも輝かしい存在」であると主張したうえで、このたび中国高速鉄道のもう1つの「世界一」が加わったと報じた。

 記事は、中国が自主開発したという中国標準動車組(標準車両CEMU)がこのほど、時速420キロメートルで走行する車両同士がすれ違うテストに世界で初めて成功したと伝え、一方の車両からすれ違う車両を見た場合、「体感速度は時速840キロに達した」と主張した。

 続けて、時速420キロメートルで走行する車両同士がすれ違うことによって生じる影響については「これまで世界的に見てもデータは存在しなかった」と伝え、中国でのテストの結果、「高速で走行する車両同士がすれ違うことで、車両の周囲には強い気流の乱れが生じ、衝撃波が車両の安定走行に大きな影響をもたらすことが分かった」と報じた。

 さらに記事は、今回のテストによって標準車両CEMUの運行におけるエネルギー消費や騒音など、さまざまなデータ取得に成功したと伝えつつ、「中国が高速鉄道における基幹技術を掌握し、世界各国の異なる需要を満たすだけの能力を持つことが証明された」などと伝えている。

 中国はこれまで高速鉄道のテスト走行などで複数の世界一を樹立している。こうした速度や営業距離の長さを根拠に、中国高速鉄道の技術水準は「世界一」であると主張しており、新幹線の技術を導入したことについても「導入した技術を改良したのだから、その技術は中国が自主開発したものである」などと主張している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)