18日、台湾・中国時報(電子版)は「食べたら売国奴になる?南シナ海問題の仲裁裁判決に抗議し、中国で民衆がケンタッキーフライドチキン(KFC)を包囲」と題する記事を掲載した。

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2016年7月18日、台湾・中国時報(電子版)は「食べたら売国奴になる?南シナ海問題の仲裁裁判決に抗議し、中国で民衆がケンタッキーフライドチキン(KFC)を包囲」と題する記事を掲載した。

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南シナ海問題を巡って仲裁裁判所が中国の主権を否定したことを受け、中国河北省でこのほど「日米韓とフィリピン製品の侵入を阻止せよ、我ら中華民族を愛せ」と書かれた横断幕を掲げた民衆がKFCの店舗を取り囲み、同社製品のボイコットを呼びかける騒ぎがあった。一方で、ネットではこれらの動きを「ポーズに過ぎない」と指摘する声も出ている。

香港紙・星島日報によると、河北省では中国国旗を持った市民数十人がKFCの店舗前に集結。「日米韓とフィリピン製品の侵入を阻止せよ、我ら中華民族を愛せ。あなたが食べているのは米国のKFCだ。祖先の顔を汚す行為だ」などと書かれた横断幕を掲げ、南シナ海問題についての仲裁裁判決に不満を表明した。

さらに、米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」を床に叩きつけて壊した写真がネットに拡大。数人の男性がKFCの店舗に入ろうとしたところ、民衆に取り囲まれ「入って食べたら中国は米国、フィリピンと戦争することになる。お前も売国奴だ」と脅され、入店をあきらめる様子を写した画像もネットに上がっている。

これに対して中国ネットは議論が噴出。「最近愛国精神が急に盛り上がっているようだ」「愛国心は理性的でなければならない。(KFCなどの)店舗は中国人が経営しており、多くの中国人の生活がかかっている」「日米製品に反対する前に、愚か者が入ってくるのを防ぐべきでは」などの声も。「抗議している人たちはポーズを取っているにすぎないのでは」と冷めた見方も出ている。(翻訳・編集/大宮)