お金が全てじゃない?“がめつい人”が本当に求めるものとは

写真拡大

実際とは違う高額なルートで交通費を請求したり、休憩していたのに残業をつけたり……。皆さんの職場に、こうした小銭稼ぎをする「がめつい人」はいないだろうか? 「教えて!goo」にも「お金にがめつい人」という投稿が寄せられていた。相談者は、食事の代金を払わずに平気でいられる知人の態度に腹を立てている様子だ。

この相談に対し、「お金のことをダイレクトに口に出す人(日本人に特定するけど)はいろいろな部分でガザツだと、今までの経験で思います」(yurie0000さん)や「たぐい稀な、どけちやね」(akira-45さん)といった回答が寄せられた。やはり、お金にがめつい行動は、周囲の反感を買いやすいようだ。では、こういった人の心理とはどのようなものなのだろうか。心理学者の内藤誼人先生に聞いた。

■お金にがめつい人は自分が好きな人

内藤先生はまず、お金に執着する人について、意外なことを指摘した。

「いわゆる『お金にがめつい人』は、自分のことが好きな人が多いようです。このタイプの人は、うまくやれば得になることができないと、自分が損したような気持ちになってしまう。挙句、損をしたのは自分の能力が劣っているからだと傷ついてしまうのです。そのため、お金に執着し、自分が傷つかないように守っているのだと考えられます」(内藤先生)

しかし1,000円にも満たない残業代や交通費、食事代で自尊心が満たされるものなのだろうか。

「金額はあまり関係ありません。一番大事なのは、自分には得をする能力があるという自信を持つことです。よって稼ぎはほんの少しでもいいわけです」(内藤先生)

だが交通費や残業代を不正に請求するのは許されることではない。改善する方法はないのか?

■プライドを満たすのはお金だけではない

内藤先生によると、お金以外のものでプライドを満たしてやればいいという。

「例えば残業代で小銭稼ぎをしている人がいたとしましょう。その人には残業が少ない人の評価を上げるということを伝えればいいのです。そうすれば無駄に残業せず、さっさと帰宅してくれることでしょう」(内藤先生)

つまり、「稼げる残業代を稼がないと損」という発想から、「残業しない人は優秀である」という考えを植えつければいいということだ。

あなたの周りにもしがめつい人がいたら、その人の思い込みの価値観をうまくシフトさせてあげるとよいのかもしれない。

●専門家プロフィール:内藤 誼人
心理学者、立正大学客員教授、有限会社アンギルド代表取締役。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。「解決したがる男共感がほしい女」(大和書房)、「自分の中からめんどくさい心に出ていってもらう本」(青春出版社)他、著書多数。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)