製造大国から製造強国への脱却を目指して、「中国製造2025」計画を打ち出した中国だが、製造業はいま苦境に立たされているという。中国メディアの捜狐はこのほど、「中国製品に存在する病根」について考察し、中国の製造業が抱える問題に関する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 製造大国から製造強国への脱却を目指して、「中国製造2025」計画を打ち出した中国だが、製造業はいま苦境に立たされているという。中国メディアの捜狐はこのほど、「中国製品に存在する病根」について考察し、中国の製造業が抱える問題に関する記事を掲載した。

 記事はまず、中国政府が「中国製造2025」を打ち出したことは、中国の製造業従事者に明るい希望をもたらしたとしながらも、中国製造業を取り巻く現状は「厳しさが増している」と指摘。工場が中国各地で次々と倒産するなか、中国政府が「中国製造2025」を実現できたとしても、就業者に利益が還元されることも、彼らが能力を発揮することもできないはずだと主張し、その理由は中国の製造業界にはびこる「病根」にあると論じた。

 記事によれば、その病根とは「消費者に対する態度」と「従業員に対する態度」だという。「消費者に対する態度」とは、口先では「お客様は神様」と言いながらも、実際には消費者を見下しており、ミルクにメラミンを入れる、携帯電話を作っても雑音がするなど品質に問題があることを認識していても構わず販売してしまう状況で、「この種の品質理念」に問題があるとした。

 また、「従業員に対する態度」では、過去に経済が急成長していた時代には、顧客のニーズを満たすことが先決で、コスト削減のため従業員の給与を抑え、従業員を機械の部品や尊厳のない奴隷のように扱っていたと指摘。こうした態度は今なお続いており、中国製造業の水準向上を阻んできたと分析した。

 記事は結論として「何をするにも基本は人であることを認識すべき」と主張。従業員と消費者を大切にするように勧め、日本を成功例として挙げた。日本の製造業は消費者の立場に立った商品開発で多くの中国人の心をつかんだため、「中国人がわざわざ日本に温水洗浄便座を買いに行く」のも理解できることだと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)