聞き分けの良い子ほど要注意!我慢のしすぎがもたらすこととは?

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聞き分けの良い子どもは素直でいい子と褒められることが多いもの。でも、そんな聞き分けの良い子は、いろいろなことを我慢しすぎていることがあるので注意しないといけません。我慢のしすぎが続くと、大きくなってから思わぬ反動が出ることがあるのです。
子どもはどんな時に我慢しているの?
子どもにとってどうしても我慢が必要になるのは、下の子が生まれた時などではないでしょうか。特に、1〜2歳しか年が離れていない場合は、上の子もまだ甘えたい盛り。それを我慢しなければいけないことになるわけです。

その他にも、親があまり相手をしていない場合や、子どもの言うことを聞いてあげずに抑えるつける支配的な親の場合も、子どもはかなり我慢しないといけません。

さらに、繊細で親の気持ちを察しやすく親の期待するようにふるまう子や、親に褒めて欲しくていい子でいる聞き分けの良い子もいますよね。子どもはさまざまな場面で、子どもなりに親が気付かない我慢をしているのです。
良い我慢と悪い我慢とは?
我慢が全て悪いわけではありませんし、社会で暮らしていくには、発達段階に応じて我慢することを学ばなくてはなりません。

我慢には良い我慢と悪い我慢があります。良い我慢とは、例えばスーパーにお買い物に行ってお菓子を買ってほしくても、今日は買わないと約束していたら我慢するというようなもの。このような我慢をしたときは、親も「我慢できてえらかったね。」と褒めてあげましょう。

反対に、悪い我慢とは、甘えたり自分の気持ちを伝えたりするようなことを我慢してしまうこと。まだ2歳にもならない子どもに、下の子が生まれたから急に「お姉ちゃんだから我慢しなさい」と言って我慢させるのは悪い我慢。そのうち、親が自分の気持ちに答えてくれないためにあきらめてしまったり、親の期待に過度に応えようと無理に我慢していい子でいようとしたりするのです。

親が支配的で子どもを思い通りにさせようと指図してばかりいる、過干渉で口うるさい、子どもに過度な期待をかけているという時も、もともと優しい子どもは口答えせず親の言う通りにします。でも、心の中では無理な我慢が積み重なっていくのです。

いわゆる「手のかからない子」ほど気を付けないといけません。「うちの子は手がかからなくてよく言うことを聞くから大丈夫」と思っている人は要注意!それは「いい子症候群」かもしれません。
我慢しすぎがもたらすこと
我慢しすぎて、いわゆる「手のかからない子」でいる状態が続くと、やはりどこかでしわ寄せが来ます。思春期になってから、あるいは大人になってから、うつ病になったり引きこもりになったり、さまざまな問題が起こることもあるのです。

我慢していい子でいると「いい子でいないといけない」「いい子でないと好きでいてもらえない」と思ってしまうこともあり、自信を失い、自己肯定感が低くなっていきます。また、判断基準が「親が喜ぶかどうか」「これをがんばると褒められるかどうか」ということになってしまいます。そうなると、本当にやりたいことがみつからず、自主性も育ちません。

自分らしさや自分の感情がわからなくなってしまうため、自分の気持ちを後回しにして我慢したり、理不尽な要求にも耐えてしまったりということも。特に長子は、親はあまり深く考えずに「お姉ちゃんだから」「お兄ちゃんだから」と我慢させてしまうことが多いため要注意です。
子どもの気持ちに共感して得意なことを褒めてあげましょう
子どもは親の思い通りに育たないもの。それを無理に思い通りにしようとすると、子どもにも無理な我慢を強いてしまいます。反対に、関心が無さすぎる場合も、子どもは親への期待を失い子どもらしい感情を抑えてしまいます。

これを改善するには、子どもが思い通りにならなくても怒らない、子どもの話を向き合ってしっかり聞いてあげる、下の子が寝ている間に甘えさせてあげるなど、子どものことをきちんと見て、ちゃんと受け止めてあげましょう。

我慢しているのを当たり前だと思わずに、我慢している気持ちを理解して寄り添ってあげることも大切です。そして、親がやってほしいことを褒めるのではなく、子どもが得意なことや頑張ったことをたくさん褒めてあげましょうね。

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聞き分けの良い子というのは、手がかからないからとつい放っておきがち。でも、それが無理な我慢のうえに成り立っていたら問題です。将来自立していくためにも、子どもが子どもらしくのびのびと感情を出せるように、良い我慢と悪い我慢を区別して考えましょう。

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ライタープロフィール

KAO

花の写真家/フリーライター。花の仕事を通じて雑誌などに花のあるライフスタイルに関する記事を執筆。スーパー主婦で有名な会で家計や子育て・家事について学ぶ。趣味は手作りとピアノ、バイオリン、ガーデニング。一児の母。

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写真© hinata815 - Fotolia.com