理化学研究所と京セラ、医療ベンチャーのオーガンテクノロジーズは2016年7月12日、再生医療技術を使った脱毛症治療の開発に向けた共同研究を開始すると発表した。髪の毛を生み出すもとになる「毛包」という器官を大量に培養し、毛髪の数を増やすという方法で、2020年までの実用化を目標にしている。

理研は2012年、マウスの体毛の毛包を採取し、再生医療技術を用いて数を増やすことに成功した。増やした毛包を同じマウスに移植したところ、正常と同様の体毛が生えた。

今回の共同研究では、この技術のヒトへの応用を目指す。ヒトの正常な頭皮から毛包を採取し、再生技術を用いて大量に培養する。これを脱毛した頭皮に移植することで、髪の毛の本数を増やす。

脱毛症患者は日本に1800万人いると言われている。一方で、有効な治療法が確立されておらず、再生医療技術を使った治療法の開発に期待が寄せられている。