82人目の決勝ラウンド出場者となったスティーブンソン 本職は…(撮影:GettyImages)

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<全英オープン 最終日◇17日◇ロイヤルトゥルーン(7,190ヤード・パー71)>
 スコットランドにあるロイヤルトゥルーンで開催された、今年の海外メジャー第3戦「全英オープン」は81名が予選を通過した。だが、決勝ラウンドの2日間、ロイヤルトゥルーンには“82名”のゴルファーがいた。
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 決勝ラウンドは2サムでのプレー。決勝進出者が奇数の場合、1人でプレーする選手が出てしまうが、条件をフェアにする意味でも同伴のプレーイングマーカーが必要となる。その大役に指名されたのが、ロイヤルトゥルーンのクラブプロであるキーロン・スティーブンソンだった。
 スティーブンソンは予選ラウンドまではコースのプロショップの店員としての業務に従事していたが、2日目終了後に「ヘイドン・ポルテウスとプレーしてほしい」と連絡を受けて全英オープンをプレーすることが決まった。あらかじめ本人には、予選通過者が奇数になったらプレーする可能性があることは伝えられていたが、「1番のティグラウンドでは、人生で最もナーバスな時間だったと思います(笑)」。さすがに緊張は隠せなかった。
 最終日はロイヤルトゥルーンにゆかりのある地元の英雄、コリン・モンゴメリーとの同伴ラウンド。スタートの1番で「フロム、スコットランド。キーロン・スティーブンソン!」と他の選手と同様にコールを受けると丁寧に応えてスタート。「大会前にグランドスタンドが建設してある中で何度もラウンドをしました。だから環境には慣れているつもりでしたが、やはり多くのギャラリーの前でプレーするのはちょっと違った」とこの2日間を振り返りながら、達成感に表情を緩ませた。
 ホールアウトしたスティーブンソンには本来の業務が待っている。「今週はショップがあまりに忙しくて試合観戦もままならなかったくらいなんです。全英オープンでプレーした今日でさえ、午後からはショップに戻って仕事ですよ(笑)」。ホールアウトからわずか数時間。ゴルフウェアを脱いだ紳士は、いつもと変わらぬ姿でレジの前に立っていた。ヘンリック・ステンソン(スウェーデン)の優勝シーンを見ることはできただろうか。
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