(写真提供=SPORTS KOREA)

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コ・ジニョンは韓国女子ゴルフ界のメイン街道を歩んできたエリート中のエリートだ。1995年7月生まれの彼女は、各種アマチュア大会で数多くのタイトルを獲得し、2010年から2012年まで国家代表も務めている。

15歳から17歳までアマチュアの頂点にいただけに勝負に対するこだわりも強い。同じ年には“ゴルフ神童”と呼ばれたキム・ヒュージュがいるが、彼女とは良きライバルであり親友である。

プロ転向は2013年。下部ツアーながらデビュー戦でいきなり優勝すると、その後も勝ち星を重ね(計3度優勝)、翌2014年からKLPGAの1部ツアーに昇格。個人スポンサーでもあるNefsが主催した「Nefs Masterpiece 2014」で1部ツアー初優勝を成し遂げた。

コ・ジニョンを成熟させるイ・ボミの教え

だが、コ・ジニョンにはいつも賛否両論があった。とりわけアンチファンから指摘されていきたのは、スコア改ざん疑惑やマナーの悪さだった。

2015年には「今季はすべての試合で優勝したい」と語っただけで“欲が深い”、“自己中心的”とアンチファンから非難され、それが問題視されることもあった。

しかし、負けず嫌いのエリートは、その逆風を実力で封じ込めてしまう。2015年にはツアー3勝で賞金ランク3位にステップアップしたのだ。2015年の「リコー全英女子オープン」では、LPGAツアー初挑戦ながら2位にもなっている。まさに実力で雑音をシャットアウトしてまったのである。

そんなコ・ジニョンが最近、一段と成熟したと評価されている。スーパーエリートに新たな刺激を与えてくれたのは、日本女子ゴルフツアーで活躍するイ・ボミだった。

7月14日から仁川(インチョン)で行われた「BMWレディース・チャンピオンシップ」で2日間イ・ボミと一緒にラウンドしたコ・ジニョンは言っている。

「ボミ・オンニが羨ましいと思った」

「ボミ・オンニ(姉さん)とは昨年12月の『ザ・クイーンズ』で一緒にプレーし、いろいろと学びたい先輩でした。初日と二日目に一緒にラウンドしながらたくさん勉強になりました」

コ・ジニョンはイ・ボミから何を学んだのだろうか。ひとつは技術面だという。

「オンニはスイングリズムがスムーズでとても良い。力まないスイングを学びたいと思いました」

また、イ・ボミの試合運びも参考になったという。コ・ジニョンは言っている。

「オンニの試合運びもじっくりと間近で見ることができました。言葉で説明を受けるのではなく、目で見てわかることがたくさんありました。多くの助けになりました」

イ・ボミと一緒にラウンドしたコ・ジニョンが何よりも感銘を受けたのは、イ・ボミを応援するためにわざわざ韓国まで足を運んでいた日本人ギャラリーたちの熱心な声援と、それに笑顔で応えるイ・ボミの姿だったという。

「日本からも多くのギャラリーが応援に来ているオンニが羨ましいと思いました。私も他国まで応援に来てくださるファンがいればいいなぁと思いましたし、そんなファンたちにいつも笑顔で応えるオンニの姿が印象的でした。ファンたちにもいつも明るく振る舞うオンニの姿から学ぶことは多かった」

成長し続ける韓国のエリートにも大きな刺激を与えたイ・ボミ。イ・ボミの影響を受けてコ・ジニョンもプロとして成熟するキッカケを掴んだのかもしれない。

その証拠に「BMWレディース・チャンピオンシップ」では初日から最終日まで首位を守り続ける完全優勝も成し遂げている。

これから益々成長していくであろう“負けず嫌い”のエリート。コ・ジニョンの名前は覚えておいたほうがよさそうだ。

(文=S-KOREA編集部)