Q:冷房が苦手です。デスクワークではないので仕事中は大丈夫ですが、問題は通勤の電車です。片道1時間かかりますが、冷房の冷気に喉がやられ、それがきっかけで風邪を引くことがあります。対策をアドバイスしてください。
(53歳・配送センター勤務)

 A:冷房が効いている電車では、よく周囲から咳が聞こえてきます。乾燥した冷気に喉が刺激されるからです。
 対策法としては、まず冷気の吹き出し口の近くを避けるようにします。弱冷房車に乗るのも一つの対策法です。
 そして電車の中では、マスクを着けるとよいでしょう。そうすることで、鼻、口への冷気の直撃を避けることができます。また、マスク内に湿気が確保されるので、喉の保護に役立ちます。
 冷房対策も求められます。でも、暑い時期に下着を着込むわけにもいかないでしょう。

●口呼吸を直そう
 そこで、クールビズでシャツ1枚で過ごす人も、ジャケットなどの上着を携行し、冷房の中では着るようにしましょう。夏物のストールを携帯し、冷房の中では首に巻いて、喉を冷やさないようにするのもよいと思います。
 このほか、汗をかいた状態で電車に乗ったときは、すぐに汗をハンカチなどで拭き取りましょう。汗をかいたままで冷房の冷気にさらされると、体から急に熱が奪われ、体温の低下を招き、風邪を引きやすくなるからです。
 以上のような対策法がありますが、一つ根本的な対策法があります。それは、しっかりと口を閉じ、鼻で呼吸することです。唾液には、病原体を防御する働きがありますが、口呼吸をすると唾液の分泌が低下し、口の中が乾燥します。そのため、風邪のウイルスにやられやすいし、喉を傷めることになるのです。
 しっかり口を閉じれば、口の中が潤い、病原体の侵入を防ぐことができるのです。
 口呼吸の癖を直す方法に、口の体操「あいうべ」があります。これは、順番に「あー」「いー」「うー」と口を動かし、最後に「べー」で口を大きく開き、舌を思い切り外に出します。この体操を実践すると、口を閉じる力が確実に強くなります。

今井一彰氏(みらいクリニック院長)
山口大学医学部卒業。東洋医学などさまざまな医療を駆使し、薬を使わずに体を治していくという独自の観点に立って治療を行う。日本初の靴下外来も設置。