『NHK奇跡のレッスン〜「最強コーチ」が一週間で子どもを変える』

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 世界のトップアスリートを育てた「最強コーチ」たちの一週間の特別レッスンを追いかけた人気番組「NHK奇跡のレッスン」。そのエッセンスを凝縮した『NHK奇跡のレッスン〜「最強コーチ」が一週間で子どもを変える』が2016年7月11日(月)に発売された。

子どもが変わるためには、まず親が変わらないといけない

ミゲル・ロドリゴ(サッカー編)

 安全確実にパスを回させようとする日本人フットサルの監督に、ミゲルは「リスクを避ける気持ちは分かります。でも、リスクのない所から学べるものはないのです」と言う。怖がらないこと、失敗から学ぶこと、ミゲルのガイドで子どもたちも変わっていく。早く結果を求めてしまいがちなときも、じっと待って子どもたちに自分で答えを出させるミゲルの指導に、チームの監督も感化されていく。

ボール拾いは走らなくていい

ダヴィッド・サンズ・リバス(テニス編)

 少しでも怠惰な動きをすると注意されることが多く、ボール拾いも全力で、が常識的な日本のテニス界。コーチであるダヴィッドは、ボールを「歩きながらゆっくり深呼吸して拾う」ことをすすめる。それはなぜか? 長丁場のテニスの試合を乗り切るためには、オンとオフの切り替えが大事だからだ。堂々と休むことも大切にする姿勢に、子どもも大人も驚きながら意識的に考え始める。同時に、「コートで起きたことは、ラケットのせいじゃない。自分自身の責任だよ」と、楽しさと厳しさの緩急もある指導は、まさに「決断する力」をはぐくむレッスンだろう。

そのダンスは誰のため?

ドーン・ウォルターズ(チアダンス編)

 なかなか自分の思いを表現できない、今どきの女子中学生を相手にチアダンスを教えるのは、2度の全米チャンピオンとなり、16歳から指導者として活躍するドーンだ。恥ずかしがって「ぜんぜん楽しくなさそう」に踊るチアダンスのメンバーに、ドーンは徹夜で日本のヒット曲を勉強し、翌日の指導に早速使用。子どもをワクワクさせることに成功し、リラックスさせ、こう問うた。「そのダンスは誰のため?」。自分のために踊ることから「人に見せるダンス」への試行錯誤は、メンバーの両親も巻き込んで展開していく。

1、挑戦する勇気を芽生えさせるレッスン コーチ:ミゲル・ロドリゴ(サッカー編)

2、決断する力を育むレッスン コーチ:ダヴィッド・サンズ・リバス(テニス編)

3、自己表現を楽しむためのレッスン コーチ:ドーン・ウォルターズ(チアダンス編)

4、仲間を思いやる気持ちをつなぐレッスン コーチ:アントニオ・マルコス・レルバッシ(バレーボール編)

5、全力を出し切るためのレッスン コーチ:ミスボン・シデク(バドミントン編)

 同書に登場する5人のコーチの言葉や振舞いは、子どもたちを精神的にも技術的にも飛躍させ、スポーツの枠を超えて、子どもたちとの向き合い方を伝えている。子どもとの接し方に悩んでいる人はぜひ読んでみよう。

■『NHK奇跡のレッスン〜「最強コーチ」が一週間で子どもを変える』

編:NHK「奇跡のレッスン」制作班

発売日:2016年7月11日(月)

出版社:NHK出版

※掲載内容は変更になる場合があります。