はじめての18歳選挙が投げかけた課題 今後はどうすれば?

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はじめての18歳選挙が投げかけた課題とは

皆さん、参議院議員選挙の投票には行かれましたか?
選挙となると話題になることの一つが投票率です。今回の選挙の一つの目玉が18歳、19歳の選挙権を認めたこと。
総務省によれば速報値では45.45%と前回の選挙の投票率と比較すると20代、30代よりは高かったということにはなります。
具体的に見ると、18歳は51.17%、19歳が39.66%と差のでた結果となります。

18歳は高校に通う人が多い年齢です。
そういう意味では選挙の意義を直接学校で学ぶ機会もあったかもしれませんし、親と同居している人も多いと思われます。
一方、高校を卒業すると住民票は親と一緒にしたまま、進学先や就職先の近くに住む人も出てくるでしょう。
そういった意味では18歳に比べると19歳のライフスタイルは多様であると言えるのかもしれません。
実際に故郷を離れた人が選挙のために帰郷するのはそれなりに負担なのではないでしょうか。


多様化するライフスタイルに対応するためネット選挙の早期実現を

ライフスタイルの多様性は未成年だけの問題ではありません。
当然大人もそれぞれにライフスタイルがあります。
このことを反映しているのが不在者投票の増加です。
今回の選挙では公示翌日の6月23日から7月8日までの16日間で、選挙人名簿登録者数の12・38%にあたる1319万7568人が投票したわけです。
不在者投票できる場所を増やすなどの工夫が背景の一つにはあったようですが、より不在者投票できる機会が増えてくれば、実家に帰ったときに投票、という人も増えるかもしれません。

また、住民票の置かれた場所以外での投票が実現すればさらに投票する人が増えるのではないでしょうか。
集計コストを考えるとネット選挙が現実的な選択肢といえます。
場所に行く必要がないというのはとても大きなことです。


若者の投票率を上げるには大人が今以上に選挙に関心をもつことが重要

一方、投票方法のみならず、投票の意義を知ることも重要なことです。
忙しい暮らしをおくる中でも投票のために時間を割くわけですから、自分の一票の意義が実感できなければ後回しにされてしまうこともあるわけです。
この場合、抽象的な参政権についての話はもちろんのこと、これまで選挙結果が世の中にどう影響したのかということを伝えてもいいと思いますし、一見わかりにくい選挙制度や投票方法についても伝える必要があります。

実のところ、これは大人でも「よくわからないわ」という人がいると聞きます。
子どもは大人の鏡です。
周囲の大人が選挙に関心を持って話題になれば、投票しようという意識も上がってくるのかもしれません。


【白木 麗弥:弁護士】


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