16日、英紙タイムズはこのほど、「世界一かわいそうなシロクマは中国にいる」と報じた。慈善団体やアジア動物基金から、飼育環境の改善を求める声が上がっている。

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2016年7月16日、参考消息網によると、英紙タイムズは12日、「世界一かわいそうなシロクマは中国にいる」と報じた。

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これまで「世界一かわいそう」とされていた、アルゼンチンの動物園で飼育されていたシロクマが6月に世を去り、その座は中国広東省広州市にあるショッピングモール「正佳広場」内の「極地海洋世界」にいる1頭に譲られることとなった。

シロクマやホッキョクオオカミ、白鯨などの飼育環境が劣悪だとして、英国の慈善団体やアジア動物基金(AAF)による改善を求める署名運動や働き掛けも行われている。

AAFの責任者は「16年に入り極地海洋世界を2回訪れた。飼育場所が狭すぎるなどの問題は中国の他の水族館や動物園にも共通している。中国には必要な環境を満たしている所は1カ所もない」と話している。

中国では、経済成長が鈍化したものの、観光などに出掛ける人は依然増えている。海洋テーマパークは国内に40カ所近くあるが、2年以内にさらに14カ所の開園が予定されている。問題となっている極地海洋世界は、一般的な動物園とは異なり、営利目的で運営されていることから、動物の保護や権利は全く重視されていないという。

広州の地元紙・広州日報には、極地海洋世界を訪れた観光客から「シロクマは元気がなく、死んだ魚もいた。クジラやサメは狭い場所に押し込まれていた」と指摘する投書があった。極地海洋世界の関係者は「彼らの生活習慣を知らないだけだ。競争相手が故意にデマを流しているのかもしれない」と反論している。(翻訳・編集/岡田)