隠れワキガの存在を知っていますか? 基本的にワキガは、遺伝によるものや、産まれ持った体質によるものが多いとされています。しかし、ワキガの主な原因である“アポクリン腺”という汗腺は誰の体にも存在します。

ワキガと言われるか言われないかは、アポクリン腺の大きさと数の違いだけなんです。生活習慣が悪かったり刺激をしてしまうと、アポクリン腺からの分泌を活発にし、ワキガと同じ臭いがしてしまいます。

そこで今回は、美容ライターとして活動する筆者が、ワキの臭いがきつくなるNG生活習慣を5つご紹介します。

■アポクリン腺から出る汗はどうして臭うの?その理由

体には主に、エクリン腺とアポクリン腺という二種類の汗腺が存在します。エクリン腺は全身に存在し、成分のほとんどが水分のため、常在菌が増殖しにくく臭いはほぼ無臭です。

一方、ワキガの原因と言われるアポクリン腺は、ワキや陰部、耳などの一部分に存在する汗腺です。水分の他にもアンモニアや脂質、タンパク質などの成分を含むため、菌が増殖しやすく、水分以外の成分を常在菌が分解することできつい臭いがします。きつい臭いをさせないためには、アポクリン腺からの分泌をなるべく減らすことが肝心でしょう。

それでは、アポクリン腺を刺激するNG習慣と、臭わせない方法を見ていきましょう。

■アポクリン腺を刺激するNG習慣

(1)制汗剤の使い過ぎは逆効果!?

制汗剤はとりあえず使っておけば安心というわけではありません。特に、スプレータイプのものを一日に何回も使用している方は要注意。肌に何秒も当ててしまったり、距離が近すぎるとアポクリン腺を刺激し、分泌が活発になってしまうかもしれません。また、常に制汗剤で毛穴を埋めてしまうと、老廃物をうまく排出できずに、雑菌も増えていきます。

気になる時は、汗をかく前の清潔な肌に使用し、一日に何回も多用するのはやめましょう。外出先で使用する場合は、汗ふきシートやウェットティッシュで汗と菌を拭きとってから使用すると、より効果があります。

(2)ワキの処理に毛抜きを使う

夏になり、毛の処理が気になる季節。基本的には、汗をかいても肌が乾燥しやすいため、毛はない方が雑菌の繁殖を軽減できます。

しかし、毛抜きを使って強引に引っ張ってしまうことは、アポクリン腺を強く刺激してしまうためNGです。また、毛抜きで無理に引っ張ると、毛穴を広げてしまったり埋もれ毛になりやすいため、臭いの元となる雑菌も繁殖しやすいです。なるべく刺激を与えないように、毛の処理をする場合はカミソリや、専門のエステで行い、アポクリン腺の働きが活発になるのを防ぎましょう。

(3)水分補給は喉が渇いてから

汗が臭う原因には、雑菌が増えることともう一つ、体内の水分量が少ないこととも大きく関係しています。

体の水分量が少ないと汗の成分に脂質やアンモニアが多くなり、濃度の濃いベトベトの臭う汗が出ます。年齢を重ねていくと、ただでさえ体内の水分量が減っていきます。普段、喉が渇いてから水分補給しているという方は、体内の水分量が少ないことで汗が悪臭になっているかもしれません。

臭いの少ないサラサラな汗をかきやすくするために、水分補給はこまめに行いましょう。

(4)動物性タンパク質を過剰に摂取する

肉類や牛乳、チーズといった動物性タンパク質は、過剰に摂取をしてしまうとアポクリン腺から油がたくさん分泌されます。本来無臭の汗に、脂質が多く混ざることで汗の臭いがきつくなってしまうのです。

また、動物性タンパク質は、腸で分解される際、アンモニアなどの刺激臭を発生しやすい食べ物です。アンモニアは基本的に肝臓で解毒し、尿と一緒に排出されますが、過剰に摂取してしまうと排出しきれずに、汗にも混ざってしまいます。

肉類を摂取する時は、タンパク質や脂質の酸化を防ぐ成分が多い“緑黄色野菜”や、腸内環境を整え、腸内で悪臭成分を抑制してくれる海藻、大豆製品も一緒に摂っていきましょう。

(5)夏は入浴せずにシャワーで済ます

夏は入浴をやめ、シャワーだけでさっと済ませていませんか? 夏の毛穴は、日焼け止めや体の油など、毛穴汚れが多いです。シャワーだけでも肌の表面を洗うことはできますが、毛穴の奥に汚れが残っていることで、肌の常在菌が増殖する可能性があります。

さらに、年齢とともに衰えてしまう、汗腺や代謝……。「普段汗をかきにくい」「運動をしていない」という方は、老廃物をうまく排出できずに、毒素や汚れが体内に溜まっているかもしれません。

お湯に浸かると毛穴が開き、汗を出すことで毛穴の奥の汚れも取れやすくなります。また、体が温まり血流が良くなることで、老廃物も排出しやすいです。夏場もシャワーで済まさずに、なるべく湯船に浸かりましょう。

近頃、汗の臭いがきつくなってきたと感じる方は、上記の生活習慣が原因でアポクリン腺を刺激しているかもしれません。気にし過ぎもストレスになってしまうので、できるものから少しずつ改めていきましょう。

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