化粧ノリが全然違う…!下地の正しい使い方【ベースメイクの教科書#2】

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お顔の印象で一番大切なもの、美人度を左右するもの、それはベースメイクです。そしてベースメイクで忘れられたり、あまり気にかけずに使用されてしまうのが化粧下地ではないでしょうか。

ファンデーションだけではどうしてもカバー出来ない質感や持ちなど、化粧下地の力はとても大事です。下地の段階でお肌の状態を整えておくことで、ファンデーションを均一にキレイに塗ることができ、様々な悩みをカバーしながらベースの持ちをよくしてくれる効果もあります。

前回は、「化粧もち劇的アップ…!プロが教えるメイク前の肌の整え方【ベースメイクの教科書#1】」でメイク前のお肌の整え方をお伝えしましたので、今回は化粧下地を使用した下地づくりについてご説明していきます。

■化粧下地ってわたしに必要?

化粧下地はこれまで馴染みがなく、あまり使われたことがない方も多いかと思います。まず、意外と知られていない化粧下地の役割をご紹介します。

・化粧崩れを防ぐ

・ファンデーションの肌へのフィット感を高める

・乾燥対策、保湿力を高める

・毛穴を隠す(埋める)

・お肌を守る

・紫外線対策

・オイリー肌の油分をコントロールしてテカリを防止

毛穴の開きや凹凸、そしてお肌のテカリはファンデーションではカバーは出来ません。そして、「わたしは大丈夫!」と思っていても、意外とお肌表面が滑らかな方は少なく、ファンデーションがスムースに塗れないお肌に気付かずに、そのままファンデーションを塗ってしまう方が多いのが現状です。

お化粧下地でしっかりお肌表面をスムースにすることにより、小鼻の脇もキレイにファンデーションが入り、目元やTゾーンのお化粧崩れも防げます。

最近お肌がゴワゴワするという方は、もちろん根本的なケアも必要ですが、毎日お肌状態がよいわけではありません。そんな中、下地を使うことによって上から塗るメイクをキレイに、ゆで卵のような質感に仕上げ、上から載せるコスメをピタッと止めてくれる効果もあります。

一度正しく化粧下地を使えば、質感や持ちの違いを実感できるはずですよ。

■「化粧下地」と「コントロールカラー」の違いは?

混同しがちなコントロールカラーと化粧下地の違いについてご説明しましょう。

化粧下地はお肌に凹凸があるなどのテクスチャー悩みのある方、コントロールカラーは、色味を使ってコントロールをするので、お肌の色悩みがある方にオススメ。

化粧下地兼コントロールカラーは、色味の悩みが全体的にある方にオススメです。

■化粧下地の塗り方:悩みがある部分から塗りましょう

化粧下地は写真のように毛穴の開きやテカリの悩みがある部分から塗布していくのがよいです。

量はメーカーから出されている適量の目安を参考に使用してください。紫外線対策効果があるものは特に、薄すぎると効果が半減してしまうことがあるので注意しましょう。

お化粧品は最初に塗布した所が一番濃く、伸ばしていくので他の部分が薄くなります。気になる所にしっかりと塗布するために、最初に気になる箇所に塗布しましょう。小鼻の脇も崩れやすい部分なので忘れずに!

そして全体に伸ばし、ハンドプレスをしてしっかりと浸透させましょう。

見えない所で力を発揮してくれる縁の下の力持ちである化粧下地。正しく使いこなし、魅力的で崩れにくい肌質感を目指してくださいね。

【筆者略歴】

※ 小笠原彩 ・・・メイクアップアーティストとしてロンドン、NY、東京とランウェイや雑誌・広告のメイクを手掛けハリウッド女優顧客も持つ。2015年に美容プロデュース・コンサルティングの会社を立ち上げ、アジア方面での貢献事業、講演、商品開発も行っている。