15日、華字紙・中文導報はこのほど、日本で財布をなくしたという中国人女性の体験談を掲載した。写真は日本の街。

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2016年7月15日、華字紙・中文導報はこのほど、日本で財布をなくしたという中国人女性の体験談を掲載した。

日本では、物をなくしても交番に行って遺失届を書けば、どんな貴重な物でも持ち主の元に戻ってくると言われる。これは私の身の上にも実際に起きた。

昼ごろ、駅の駐輪場に自転車を止めた時、かばんのファスナーが開いてサングラスケースが半分飛び出していることに気付いた。落ちていなくて良かったと安心したのだが、用事を終えて午後6時ごろに駅の近くのスーパーで買い物をしようとすると、レジで財布がないことに気付いた。私がレジの人に「財布を忘れた」と伝えると、商品の入ったカゴを閉店までそのまま預かってくれるという。私は財布を家に忘れたと思い、夫に電話して家中探してもらったが見つからなかった。よくよく思い返してみると、そこではっと気付いた。自転車に乗っていた時に落としたに違いない。

ショックといったらなかった。財布の中には運転免許証や保険証、クレジットカード、キャッシュカード、商品券、ポイントカードに現金など、重要な物はすべて入っていた。私は仕方なく、駅の近くの交番に行って事情を説明し、遺失届を書いた。紛失した時間や財布の色・形、内容物まで事細かに。警官は親切にネットのシステムで調べてくれたが、届けられたという情報はまだなかった。

それから2日後、警察から、財布は警察署で保管していると連絡があった。取りに行くと、女性警官が財布を持って来てくれ、受領証にサインをした。財布の中身は元のままで、何もなくなっていなかった。女性警官によると、届けてくれたのは女性だという。私は「お礼がしたい」と申し出たが、先方は「お礼は必要ない。持ち主に早く返してあげてほしい」と言っていたとのこと。女性警官は「日本では個人情報保護法ができてから、自分の情報をあまり他人に教えたがらない人が増えました。気になさらず、心の中で感謝していれば大丈夫ですよ」と言った。

私は警察署を出てからいろいろなことを考えた。日本人の道徳、秩序、環境への意識、仕事に対するポリシーなど、日本社会にはたくさんの称賛されるべきものがある。これもすべては、一人ひとりの日本人が自らを律している結果だ。私はこのような国で生活していることに、深い安心を感じた。(翻訳・編集/北田)