ちょっと怖くて可愛い“狐面”に思わず目を吸い寄せられる

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秋津屋さん(@amazkizne)が制作するちょっと怖くて可愛いキツネや猫の張り子のお面に、思わず目を吸い寄せられると話題を呼んでいる。

自分で作った狐面で参加できたら

ひとつひとつ丁寧に手漉きの張り子紙を重ね貼りし、胡粉とニカワを用いた伝統的な技法で作成されている張り子のお面たち。

今回は秋津屋さんに、張り子のお面を作り始めたキッカケやアイデア、また制作過程で特に気を使っているところなどを伺った。

――張り子のお面を作り始めたキッカケは?

年越しに行われる東京都北区王子の“狐の行列”というイベントがキッカケです。

秋津屋

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深夜に狐の化粧をしたり狐面をかぶったりした和装の人々が行列をする様子は、とても不思議で心を奪われました。

夏にもイベントがあると聞き「自分で作った狐面で参加できたら面白いだろうな…」と、試しに張り子面を作りはじめました。

秋津屋

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初めて作ったのは、今メインで作成している“仙狐面”という商品のプロトタイプのようなものでしたね。

そのときに凸型に紙を貼り重ね、胡粉がけにも挑戦してみました。

秋津屋

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塗り重ねるとヒビが入りやすい

――制作過程でいちばん難しい部分は?

制作過程で難しい部分は、胡粉・ニカワの調合と塗りです。

独学でやっていますが、塗り重ねるとヒビが入りやすく、以前は10枚中4枚はヒビが入って使いものになりませんでした。

気温や湿度に影響されるデリケートなもののようです。

何度も失敗しているうちにコツのようなものは見つけたのですが、未だにこれといった正解が見つかりません。

――制作している際、特に気を使っているところは?

(お面を)かぶってもらいたいので、型を作る時はかぶりやすいように何度も調整しています。

いい形であっても、かぶりにくければ最初からやり直しです。

Twitter/秋津屋

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しかし猫面は、どうしても人の顔型とかけ離れているので例外ですね。

般若顔になる以前を作ってあげたい

――「小面〜生成〜般若」と変化していく猫面のアイデアはどこから生まれましたか?

もともと般若の面も若く愛らしい小面のような女性でした。

あの恐ろしい表情は嫉妬が極まった姿なのです。

Twitter/秋津屋

Twitter/秋津屋

般若のような化け猫面を何個か作っていましたが、この猫も最初は愛らしくかわいがられていたのかと思うと、“般若顔になる以前の過程”を作ってあげたくなりました。

――様々な作品のインスピレーションは?

作っているうちに連鎖的にインスピレーションがやってきますが、手が追いつかないので大部分は帰ってもらっています。

お祭りや結婚式などイベントで大活躍

――作品として飾られる以外にどのように使用されていますか?

(お面を)かぶりやすいよう作っておりますので、じゃんじゃんかぶって楽しんでいただきたいと思っています。

秋津屋

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その意図を汲んでいただいているのか、(作成したお面を)着けた姿をTwitterやイベントなどでよく拝見しますね。

大正ロマン風・スチームパンク・水干や道着など、見事に決まった着用姿を目にして驚かされます。

秋津屋

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結婚式の記念写真で夫婦で着けて撮影とか、ダンサーの方が着用して踊られたこともありましたね。

お祭では日向市のひょっとこ踊りで使う狐面をお作りしたことがありました。

秋津屋

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「ぜひ作らせてほしい!」とお願い

――コラボ商品はどのような経緯で制作を?

仕事や遊びの中で、「自分はこういうことをやっている」と常々アピールしています。

秋津屋

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「じゃ、こういうことを考えているけど乗ってみない?」と面白そうなアイデアを持ちかけられたときに、時間と予算が合えば乗るようにしています。

玉之丞(映画『猫侍』の公式グッズとして“玉之丞張り子面”)は仕事先から。狐のミニ玉手箱は喫茶店の店主から持ちかけられました。

秋津屋

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いちばん面白かったコラボは『(C)うちの猫ら』のヨウカンさん面ですね〜。

飼い主のkachimoさんに「ぜひ作らせてほしい!」とお願いして作りました。

ひたすら似せて制作したら、破壊力抜群の出来になりました。コラボの条件として売上の一部を猫の保護活動団体に寄付しています。

秋津屋

(C)うちの猫ら

何種類かの狐面や様々な鳥の面を

――今後、作成してみたい動物やテーマはありますか?

威嚇するような狐・人っぽい狐・かわいい狐、・口の動く狐など、狐面はもう何種類か作りたいと。

秋津屋

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他の動物ではさまざまな鳥ですね。鳥が大好きなので、ゆくゆくは鳥のイベントで出品できるくらい作成できればと思っています。

テーマとしては面白そうなネタを温めていますが、今はまだ“内緒”ですね。

秋津屋

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また、今の技法ではどうしても値段が高くなってしまうので、いろいろと省略してうんと安いものも作成できればと思っています。

たくさんの方に楽しんでもらいたい

「たくさんの方に、気兼ねなく楽しんでもらえるように!」という思いを込めて、作品を制作している秋津屋さん。

秋津屋さんの張子面は、ホームページの販売カートから天狐面(7千円)や烏天狗面(8千円)などを購入できる。残念ながら現在は、オーダーを休止中。

秋津屋

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秋津屋さんの作品が気になる方は、ぜひTwitterのアカウントをフォローしてみてはいかがだろうか。

秋津屋

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