より具体的にイメージして声に出す!

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「自分は必ずうまくいく」「今回は調子がいいから結果が出る」といった声かけを自分自身にすると、実際に与えられた課題やタスクに対するパフォーマンスが向上する――英ウルヴァーハンプトン大学とシェフィールド大学の共同研究チームよって、ユニークな研究結果が発表された。

研究チームは、課題や仕事に取り組む前に、どんな手段を取ればやる気や意欲が引き出され、パフォーマンスが向上するのかを検証するため、オンライン上で16〜91歳までの4万4742人を募集し、オンラインゲームでの対戦を実施した。

参加者らはランダムに3つのグループに分けられ、それぞれゲームの対戦前に「自分に声かけをする」「自分のパフォーマンスをイメージする」「あらゆるパターンを想定して計画を立てる」のいずれかを実施し、プレイ後の結果を比較している。

調査で用いられたゲームは遊戯用のものではなく、集中力や反応速度、終了までの時間を測定するための研究用ゲーム。パフォーマンスの高低は、これらの評価項目を5点満点で計算し、算出しているという。

その結果、最も高いパフォーマンスを示したのは「自分に声かけをする」グループだった。特に、自分の成績を想像させる「自己ベストを大きく上回ることができる」といったものや、ゲームのプレイ内容に言及した「今回は調子がいいからもっと早く反応できる」といったものが高いパフォーマンスにつながっていた。

次にパフォーマンスを向上させていたのは、「自己ベストを出した自分の姿」や「反応速度が上がった自分の姿」など、自分のパフォーマンスをイメージすることで、「あらゆるパターンを想定して計画を立てる」グループは今回の研究の中で最もパフォーマンスが低くなっていた。

研究グループはすでにボクシングやスピーチ大会など、オンライゲーム以外のシチュエーションでも実験をして、同様の結果を得ており、研究の結果は偶然ではないとコメントしている。発表は、2016年3月30日、心理学分野の専門誌「Frontiers in Psychology」オンライン版に掲載された。

参考文献
Brief Online Training Enhances Competitive Performance: Findings of the BBC Lab UK Psychological Skills Intervention Study.
DOI: 10.3389/fpsyg.2016.00413 PMID:27065904

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