中国の地方都市では台風による大雨などで、しばしば洪水の被害が発生する。日本にも台風は毎年やって来るが、都市部で大規模な洪水や浸水が起きることは稀だ。これは日本と中国の治水対策に違いがあるためだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国の地方都市では台風による大雨などで、しばしば洪水の被害が発生する。日本にも台風は毎年やって来るが、都市部で大規模な洪水や浸水が起きることは稀だ。これは日本と中国の治水対策に違いがあるためだ。

 中国メディアの捜狐はこのほど、埼玉県にある「首都圏外郭放水路」を紹介し、日本はこの地下水路により「自然災害がもたらす損失を可能な限り減少させる」努力を払っていると指摘、この取り組みを絶賛している。

 最初に記事は下水道の存在意義を非常に高く評価し、「暴風雨の時はいつも、下水道は都市の良心であるということを深く実感する」と説明。暴風雨により中国の街全体が水害に見舞われている映像を掲載しているが、こうした映像からも「下水道は都市の良心である」という表現に込められた下水道の存在意義に対する評価を感じ取ることができる。

 記事はさらに「首都圏外郭放水路」を建設した日本の努力を称賛。この地下水路が14年という歳月と約2300億円という巨額の費用を惜しみなく投じて建設されたこと、またその優れた効果についても「建設が完了したその年、暴風雨の時期に水害を被った家屋数は以前の4万1544軒から245軒に減少した」と絶賛した。
 
 「下水道は都市の良心である」という記事の表現は心に響くものがある。自然災害の破壊力は人の能力を圧倒する。しかし「首都圏外郭放水路」についての記事の紹介の仕方は、あたかも都市が生きていて、自然災害がもたらす破壊力から人びとを守るためにこの巨大な地下水路を機能させているかのようだ。

 中国で洪水が起きるたび、自然の脅威と中国では今なお都市機能が不足していることが浮き彫りとなるが、その一方で「首都圏外郭放水路」が世界最大級の地下放水路として首都圏の人びとを守っているという有り難さを実感させられる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)