■連載/鳥海高太朗のTRAVEL HACKS!

スカイマークが、3日前までの購入でお得になる運賃を出した。「いま得」という名称で、空席連動の形で運賃は上下するが、最安値運賃で羽田〜神戸線は片道6500円〜、羽田〜福岡・新千歳線は片道8500円〜、羽田〜那覇線は片道9500円〜という安さで販売されている。便によっては成田空港発着のLCC(格安航空会社)に近い運賃で利用できる計算になる。スカイマークの全路線が対象となっているお得な運賃なのだ。

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神戸空港を出発するスカイマーク機(ボーイング737-800)

その中でも注目するのが羽田〜神戸線。最安運賃が6500円となれば、ANAやJALの羽田〜伊丹線の割引運賃や東海道新幹線「のぞみ」を使ったJR東海「エクスプレス予約」よりも安いのはもちろんであるが、JR東海が販売している新幹線各駅に停車する「こだま」号を使ったプラン「ぷらっとこだま」よりも安くなってしまうことがあるのだ。そこで東京駅〜大阪駅間で比較してみた。

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神戸空港チェックインエリア

「ぷらっとこだま」を使った場合、東京駅〜新大阪駅まで片道1万300円(通常期)。新大阪駅〜大阪駅までのJR線の切符は別途必要で片道160円となることから合計で1万460円となる。

それに対して、スカイマークの「いま得」を6790円(羽田空港の国内旅客施設使用料を含む)で購入できた場合で仮定をすると、東京駅〜羽田空港第1ビル駅まで(JR線&東京モノレール)が650円、神戸空港駅〜大阪駅(ポートライナー&JR線)740円を加えても8180円で行けてしまうことになる。7月10日に7月下旬の搭乗日で検索してみると夏休み期間中ということもあり最安値が7790円であったが、それでも地上交通機関の料金を加えても9180円であることから「ぷらっとこだま」利用の1万460円よりも安くなるのだ。

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ポートライナー神戸空港駅

所要時間については、「ぷらっとこだま」利用の場合は東京駅〜新大阪駅間は4時間4分が標準となっており、大阪駅まで約4時間15分程度となるのに対し、スカイマークの羽田〜神戸線利用の場合では東京駅〜羽田空港まで約30分、羽田空港には40分前程度の到着で想定し、羽田空港から神戸空港までのフライト時間が約1時間10分。到着後15分後のポートライナーに乗車すると想定し、神戸空港駅から大阪駅まで乗り換えを入れても約45分。合計約3時間25分で東京駅から大阪駅までの移動が可能になる計算である。

もちろん東海道新幹線「のぞみ」やANA・JALの羽田〜伊丹線には時間的には及ばないが、多少の時間の余裕があるときには十分に使える。成田〜関西線のLCCに比べると1時間〜1時間半は時間が短縮される計算になる。

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スカイマークの機内。ドリンクは有料であるがアイスコーヒー100円などリーズナブル

ただし、注意しなければならない点もある。スカイマークの羽田〜神戸線は1日7往復となっており、「ぷらっとこだま」は東京駅→新大阪駅は10本、新大阪駅→東京駅12本に比べると本数が少なく、また「いま得」は全便に設定されている日とされていない日があり、特に週末は運賃が上がる傾向にある。時間帯を上手に選ぶことでお得な運賃で利用できる点も頭に入れておこう。

そのほかの違いとしては、「ぷらっとこだま」は前日までの予約が可能であるのに対し、「いま得」は3日前までの予約となることから、前日まで購入可能な中部〜新千歳・沖縄、神戸〜新千歳・沖縄を除いては購入締め切り日に注意する必要がある。

また、「いま得」は予約の変更は不可で利用当日に予約便よりも前の便に乗りたい際には普通運賃との差額で変更可能であるが、それ以外の変更は不可となっている。取消料については、「ぷらっとこだま」では利用日の前日から起算して11日前以前は無料で、10日前〜8日前で30%、7日前から利用日2日前まで40%、前日で40%、当日で50%になっているのに対し、「いま得」のキャンセル時の払戻・取消手数料は59日前〜便出発まで一律6000円。

キャンセル料が高いことから、変更・キャンセルの可能性があまりない時に利用することをおすすめしたい運賃なのである。まずはスカイマークのホームページ上で運賃を確認してみよう。

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大阪駅(写真左)と道頓堀(写真右)

取材・文/鳥海高太朗

航空・旅行アナリスト、帝京大学航空宇宙工学科非常勤講師、ANA「What's up? ANA」社外編集者。文化放送「オトナカレッジ」金曜日(月2回)に出演中。

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