米国IIHS(道路安全保険協会)は、前面衝突による死亡事故において従来の衝突試験だけではカバーできておらず、搭乗者の死亡事故撲滅に繋がっていない点に着目。

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2010年代からは、対向車や立木、電柱といった、障害物と衝突した際の事故状況を再現、時速40マイル(64km/h)でフロント部分の運転席側1/4(25%)をバリアに衝突させる「スモール・オーバーラップ」衝突試験を導入しました。

IIHSは、その試験結果が予想どおり著しく芳しくなかったため警鐘を鳴らし、トヨタやメルセデス・ベンツ、アウディなどに大きな衝撃が走りました。

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映像のように、その破壊力は凄まじいもので、ダミーが受けた傷害レベルに応じてGOOD(優)、ACCEPTABLE(良)、MARGINAL(可)、POOR(不可)に分類される4段階評価において、2012年モデルの米国向け「カムリ」や「プリウス V」に「POOR」の評価が下されました。

この試験がなぜ厳しいかというと、強大な衝突エネルギーを受け止める役割を持つフロントサイドメンバよりも外側に大入力が入るため、Aピラー下部で入力の大半を受け止める形となり、キャビンの変形量が一気に増大するからです。

IIHSの評価結果は米国での新車販売をも左右するだけに、トヨタは本件を重く見て、徹底した対策を行いました。

昨年12月に発売された4代目「プリウス」では衝突安全性能を見直し、IIHS評価で全て「GOOD」の評価を獲得。

その衝突性能の向上代は試験映像からも明白に伝わってきます。

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新型プリウスは、IIHS評価のみならず、NHTSA(運輸省道路交通安全局)の衝突安全テストにおいても、総合で最高となる「5つ星」を獲得しました。

トヨタが獲得した今回の衝突安全テスト結果は、新型プリウスの衝突安全性能の高さを如実に裏付けているといえそうです。

(Avanti Yasunori・画像:IIHS、NHTSA)

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