■連載/ペットゥモロー通信

 

ともに暮らす愛犬には、少しでも健康で長く生きて欲しいと願うもの。しかし、必ずやってくるのは老いという現実だ。

近年では人間に限らずペットでも「寿命を延ばす=老化を遅らせる」というテーマの研究も行われたりしているが、現状、私たちオーナーがしてあげられることは、アンチエイジングを心がけながら、少しでも早く愛犬の老化に気づき、シニア期を充実できるように対処してあげることだろう。

では、犬の老化のサインにはどんなものがあるのだろうか? 以下は、その主なチェックポイント。

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関節や筋肉にトラブルがあると歩幅が狭くなることもある/(C)DM

【身体的な老化のサイン】

<目>

✔ 視力の低下物によくぶつかる、動いている物を目で追わない、名前を呼んでも視線が合っていない、など。オーナーができる簡単な視力テストには、犬の前でティッシュを揺らしたり落としたりして、それを目で追うかどうかを見るという方法もある。目がよく見えていなくても、犬は音や気配で反応するため、極力他の刺激を与えないものでテストするのが理想。
✔ 目が白っぽい白内障は加齢や糖尿病、中毒、外傷などからくる後天性のものと先天性のものとがあり、若犬でも白内障になることがある。白内障が多く見られる犬種としては、柴犬、プードル、ビーグル、アメリカン・コッカー・スパニエル、パピヨン、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルなどが挙げられる。

<耳>

✔ 聴力の低下名前を呼んでもなかなか反応しない、大きな音や来客にも反応しなくなった、など。犬の後ろから気づかれないようにコップを指で軽くはじいたり、車や部屋のキーをカチャカチャ鳴らしたりしてみて反応するかどうかを見る。

<被毛・皮膚>

✔ 白髪が出てきた毛の色を形成するメラニン色素を作り出す色素細胞(メラノサイト)がうまく機能しなくなることから白髪になると言われるが、それには加齢の他、栄養不足やストレスなどの影響も考えられている。
✔ 被毛が薄くなる
✔ 毛の伸びが悪くなった
犬によってはサマーカットを繰り返していると、冬になってもなかなか被毛が伸びなくなるということがあるので注意を。
✔ できものができやすい
✔ 皮膚病になりやすくなる
加齢とともに皮膚のバリア機能や免疫力も落ちてくる。
✔ 皮膚に張りがない
✔ フケが目立つ
ビタミンEやビタミンC、ビタミンA、亜鉛、不飽和脂肪酸であるオメガ3、オメガ6などが有効。ただし、接種するバランスも大事となる。

<歩き方>

✔ 歩くのが遅くなった
✔ とぼとぼと歩く
✔ 足の甲を引きずるように歩く
バリアフリーの環境もいいのではあるが、状況によっては丸めたクッションや低めに置いたバーの上をまたがせるというようなこともアンチエイジングにつながる。
✔ 階段の上り下りがうまくできない
✔ 段差につまずく
階段には滑り止めマットを敷く、上り下り口にゲートを置くなどして転落防止対策を。
✔ オスワリやフセの状態からなかなか立ち上がれない
✔ オシッコの時に脚が上げづらい(オス犬)
滑りやすい床であると四つ足の犬にとっては踏ん張るのもきつくなる。より関節を痛めやすくなるので、若い頃から滑り止め対策をしてあげたい。また、日常的に各関節がどの程度動くのか、その可動域をチェックしておくと、関節に問題がある時に気づきやすい。
✔ 後ろから見ると臀部が小さくなったように見える筋力の低下からふくよかさに欠けてくる。

次回は、「愛犬の老化度チェック表2《生理的・行動的サイン編》」を紹介しよう

文/犬塚 凛(ペットゥモロー編集部)

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