■連載/コウチワタルのMONO ZAKKA探訪

世の中には、自分が経験した楽しい出来事を誰かとも共有したいと思う人たちがいる。もちろん私もそうだ。今回紹介するのは、そんな共有を郵便を通じて可能にするモノたちだ。郵便を利用するので遠くに住んでいる人に贈ることも可能だし、旅先の消印が押された郵便というのもまた特別なモノになるに違いない。本格的に夏休みを迎えるこれからの季節。今回紹介するモノたちを使って、せっかくの思い出を誰かと共有してみてはいかがだろうか?

■夏の海を満喫したのなら『People グッドタイムカード ヨット』

People グッドタイムカード ヨット

海に行くことを好まない人、というのが結構な数いることを知っている。暑いし、灼けるし、人は多いし、遠いし etc. という理由からだ。この傾向は大人になるほど顕著になってくる気がする。だが、海に「行くことを好まない」人にはよく出会うものの、海そのものが嫌い、という人に出会った記憶はほとんどない。そこでお勧めするのがこの『People グッドタイムカード ヨット』だ。カード手前の「pull」と書かれた部分を引くと、蓋が持ち上がると同時に、カードいっぱいの海に繰り出したヨットが立ち上がる仕掛けになっている。仕掛けがついているのはもちろん面白いが、何より、海の思い出を贈る、という気持ちが伝わるカードだという点がお勧めする一番の理由だ。ちなみにメッセージはカードの裏面に記入する欄が設けられている。価格は税抜449円。「Paper Mint」のオンラインショップから購入することが可能だ。

■森林浴を楽しんだのなら『音付き立体カード 林と小川』

音付き立体カード 林と小川 音付き立体カード 林と小川

音付き立体カード 林と小川

『音付き立体カード 林と小川』は絵柄の入った透明素材を3層のレイヤー構造にすることによって、林の奥行きまで再現した立体カードである。裏側のスタンドを起こせば自立するので、そのまま飾ることも可能だ。そしてこのカード、「push」のボタンを押すと川の流れる音とカッコウの鳴き声まで流れる仕掛け付きとなっている。視覚と聴覚から、受け取った人に夏の記憶を呼び起こさせる、そんなカードと言えるだろう。個人的な感想を付け加えると、日光が遮られて十分に届かないために薄暗い空間、姿の見えない鳥の鳴き声、というのは少し怖い要素を感じ取ってしまう。そんな形での涼を届ける機能もありそうだ、と思うのは考えすぎだろうか。価格は税抜1000円。楽天市場から購入することができる。

■満天の星空に感動したのなら『星空の封筒』

星空の封筒  星空の封筒

星空の封筒

今回紹介するモノの中でもイチオシの製品だ。『星空の封筒』は名前の通り、星空を贈る封筒。黒い紙とトレーシングペーパーでできた封筒の中を覗くと、そこには綺麗な星空が広がっている、というもの。あらかじめ星の位置に合わせて穴が空けられているわけだが、「封筒を覗く」という行為から想像される以上に本当の星空を目にすることになり、ちょっとした感動を覚えるくらいだ。自分が知っている星座(例えば私の場合はオリオン座)をそこに見つけた時には思わず嬉しくなる。できれば誰かに贈る前に自身でこの体験してもらいたい。価格は894円で福永紙工ネットショップ「かみぐ」から購入することが可能だ。

■旅先で気になる植物に出会ったのなら『旅の標本カード』

旅の標本カード

旅の標本カード 旅の標本カード

偶然見つけて思わず手にとってしまった初めて知る植物たち、普段と違う場所に出かける旅先ならではの経験かもしれない。そんな発見の感動を、他の誰かにも贈ることができるのがこの『旅の標本カード』である。横長のカードの左3分の1は透明の窓になっており、あらかじめ共有したい植物の葉などを封入してから贈る。蓋などはついていないので、受け取った時点で中身が見えてしまう形となるが、受け取ったあとはそのまま飾っておくこともできるので、かえってそれで良いのかもしれない。メッセージ欄はカードの裏面に設けられている。言葉よりも実物の方が判りやすいこともあるし、何より贈り手と同じ体験を受け手ができる点がこの製品のポイントだと考えている。価格は税抜555円。こちらも福永紙工ネットショップ「かみぐ」から購入することが可能だ。

■縁日の出店が楽しかったのなら『金風丸』

金風丸 金風丸

金風丸 金風丸

取っ手のついた透明の袋の中に大きな円板状のものが入っている。よく見るとそこに描かれているのは金魚…。そこでこれが金魚すくいの持ち帰り袋をモチーフにしていることが判る。『金風丸』は誰もが1度は持ったことがあるに違いない、金魚の持ち帰り袋をモチーフにした製品。デザインしたのは金魚養画師の深堀隆介氏。桶や枡の中に金魚が閉じ込められている作品をTV等で目にしたことがあるかもしれないが、あの作品を製作したのがこの深堀氏である。ところでこの『金風丸』、金魚の描かれたグリーティングカードはメッセージを受け取るだけでなく、うちわとしても使用できるという優れもの。面白いのは、うちわとして使用する際に指を入れる用のくり抜く部分にも1匹の金魚が描かれており、くり抜かれたあとのこの金魚はどうしようかという迷いが生じる点。願わくば、捨てたりせずに本の栞代わりにでも使ってもらいたい。描かれている金魚の柄は3種類でそれぞれ「緋子」、「ぷり郎」、「出目紺」と名前が付けられている。価格は税抜1000円。オンラインショップ「コトホギ屋」にて販売されている」。

■どこにも出かけなかったのなら…『蚊取りコースター』

蚊取りコースター 蚊取りコースター

時間がない、お金がない etc. 様々な理由でどこにも出掛けられない人もいるかもしれない。安心して欲しい。ちゃんとそんな人のための製品も用意している。それがこの『蚊取りコースター』だ。夏のアイコンとして一目で判る蚊取り線香のデザイン。ポリエステルを素材にしたコースターとなっており、実用性も兼ね備えた夏の挨拶になる。パッケージの袋もどことなく蚊取り線香のそれをモチーフにしていることをうかがわせる。価格は税抜350円。楽天市場から購入することが可能だ。

text/Wataru KOUCHI

趣味は合唱、読書、語学、旅行、美術館巡り、雑貨屋探索etc...日本、海外の雑貨やガジェット、デザインコンセプトの中から思わず「それ、いただき!」と言ってしまうモノ達を紹介するライター。

■連載/コウチワタルのMONO ZAKKA探訪