『はじめての「ネット婚活」』(澤口珠子/幻冬舎)

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 『はじめての「ネット婚活」』(澤口珠子/幻冬舎)によると、今やほとんどの独身女性が婚活をする時代になってきたという。モテない男性たちは、その影響をほとんど受けていないと思われるので、まさに寝耳に水だろう。私などはずる賢いので、私に興味のない婚活女子に合コンを開いてあげることで、なんとかおこぼれにありつこうと日々精進している。さて、昨今の婚活ブームの中、著者である澤口氏がおすすめするのが「ネット婚活」だ。澤口氏自身、ネット婚活を3カ月間利用し、その間になんと104人の男性とデートしたという。さらに、この中の男性と半年間交際し、結婚にまで至ったのだ。これはものすごい体を張ったリサーチだ。本を開いて2ページ目にして、すさまじい説得力を感じる。本書は、そんな体を張ったリサーチで見事結婚した澤口氏が、安全に楽しくネット婚活するためのコツやテクニックを教えてくれる1冊だ。

■ネット婚活のメリット

 ネット婚活のメリットは「基本無料が多いこと」「誰でも簡単に始められて、好きな時間に自由に使えること」「嫌ならすぐにやめられること」だそう。この気軽さと効率の良さが結婚相談所にはないという。また、ネット上のやり取りは1対1が大前提なので、あまり男性と接したことのない女性にとって、男性に慣れる練習の場にもなるとか。自分磨きのツールとして使えるわけだ。澤口氏によると、ネット婚活は地方在住の女性にもおすすめだという。なぜなら、居住地や出身地で条件検索をかければ、東京や大阪で働く男性と出会えるからだ。澤口氏はこれを「婚活上京」と呼んでいる。週末に都内在住の男性と約束をして、ランチ・お茶・ディナーで、1日で3人の男性と会うことも可能と豪語している。それだけ行動力のある女性なら、自力で良さげな男性と一瞬で交際できそうな気もするが、婚活上京はなかなか画期的ではないかと感じた。

  ところで、読者の方が気になるところといえば、ネット婚活の安全性だろう。確かに危ない気もするが、「それはネットもリアルも同じ」と澤口氏は断言している。男性と出会って、どういう関係を築いていくか、そのプロセスではどんなことに気をつけたらいいか、その点はネットもリアルも変わらないそうだ。そういわれてみると、合コンにやってくる男性の中に既婚者や身体目的のやつは当然いるし、婚活パーティーに結婚詐欺師がいることもざらにある。「疑わしい点があれば、その直感にふたをすることなく、すぐに切り上げる」。これはネットにもリアルにも共通している危機管理能力だそうだ。

■盛り盛りのプロフィール写真が良い

 ネット婚活での成功の秘訣は、とにかく早く実際に会うことだそうだ。ネット上で相手男性に「いいな」と感じても、実際に会って「ないな…」と感じたら、間違いなくその男性は「ない」という。これはネット婚活特有の現象かもしれない。したがって、ネット上でいつまでもメールのやり取りをしていても時間の無駄らしい。ところが、そのメールのやり取りさえも、まず「マッチング(=カップル成立)」しないとできないそうだ。では、男性から「この女の子いいな」と思ってもらい、マッチングを成立させるためにはどうしたらいいか。それは、プロフィール写真だそうだ。

  本書では「プロフィール写真は命」と書かれている。よほど大事なようだ。確かに、悲しいかな、男性という生き物は、必ず女性の顔を見る。ネット上は 特にその傾向が強いはずだ。「プロフィール写真は必ず顔写真にすること」と澤口氏はアドバイスする。その顔写真も、プリクラや顔が見えにくいものではなく、楽しそうにしている何気ない日常の表情が写ったものがいいそうだ。しかし「自信が…」という方もいるかもしれない。ただ、澤口氏は写真に修正をかけてもいいとしている。割合としては「写真のレベルが10」なら「実物は6」くらいでもいいとか。もう盛り盛りの顔写真だ。でも罪悪感を覚える必要はない。とにかくマッチングして、メールして約束を取りつけて、実際に会 って「あり」か「なし」か見極めることがネット婚活の成功の秘訣だからだ。

 本書には他にも、男性が知ると少々寒気がするようなテクニックが満載だ。読み終えた私としては、ネット婚活する男性も本書を購入し、ネット婚活する女性の真実(テクニック)を知るべきではないかと思えた。

文=いのうえゆきひろ