連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第15週「常子、花山の過去を知る」第89話 7月15日(金)放送より。 
脚本:西田征史 演出:大原拓


期待通り、花山(唐沢寿明)が「スタアの装ひ」を徹底的にダメ出し。
視覚に訴えるんだ、ともっともなアドバイス。でも文章ばかりのページが示されたけど、全ページに洋服を載せるようなことを以前常子は言ってなかったっけ? 
絵はあっても「単調でおもしろみのない挿絵」と手厳しい花山。正面から描いた絵ばかりだと指摘するが、闇市で隠し撮りならぬ隠しスケッチしていたにもかかわらず、正面から描ける美子(杉咲花)は才能があるともいえないか。
お次は「文学娘」鞠子(相楽樹)の見出しへのダメ出し。「わかりやすく簡潔であることが大事なんだ」は文章を書く身としては心に留めたいですね。

花山にもっともダメを出してほしいのは「スタアの装ひ」というタイトル。モチーフになった花森と大橋の雑誌「スタイルブック」の「スタ」だけ頂いているのだろうけど、いかにもいんちきなタイトルを花山が好むとは思えないのだが。
でも、花山の「帰るぞ」の身のこなしがほれぼれするほど敏捷かつ決まっていたので、心を広く持って何事も受け容れていける気がする。とりあえず今日だけは。

花山が一番の問題点があると宿題を出し、三姉妹はやがて、洋服の前に下着が大事であることに気づく。常子たちが答えを探して闇市を歩いていると、わざとらしいほどに上半身裸の男たちが数人通り過ぎていく。視覚に訴えているんですね!
鞠子は、下着に着目する花山に「女の人の目線をお持ちな気がします」と問うと、お茶を上品に飲んだ花山は帰ってしまう。「いくらわたしでも羞恥心というものがあるんだ」と言うから、女の人の目線を持っていることに関して何か言えない秘密でもあるのかと思ったが、仕事とはいえ女性の下着を見ることへの羞恥心だったみたい。ちょっと考えすぎちゃいました。
花山の出したクイズの答えが鳥居で、ドラマの最後にある「昭和あなたの家族写真」も鳥居の写真だった。これも視覚に訴えているんですね!
(木俣冬)