7月16〜18日は、待ちに待った3連休! 旅行へ行くのもいいけれど、この暑さに参っている人も多いはず。ここは涼しい映画館でじっくり映画でもみませんか? 今回は、彼氏のタイプ別に選びたい、夏のデート映画を紹介します!

80年代に胸キュン! 音楽好きな彼と行きたい青春映画

まず最初は、1985年のダブリンを舞台にした青春映画『シング・ストリート 未来へのうた』から。

『シング・ストリート 未来へのうた』 ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか全国順次ロードショー中。 © 2015 Cosmo Films Limited. All Rights Reserved 監督:ジョン・カーニー 出演:フェルディア・ウォルシュ・ピーロ/エイダン・ギレン/マリア・ドイル・ケネディほか。

14歳の少年コナーは、父親の失業で公立学校に転校。家では両親のけんかが止まらない。コナーの楽しみは、音楽マニアの兄とロンドンのMVをテレビで見ること。ある日、コナーは、ラフィーナの美しさにひとめ惚れし、「僕のバンドのPVに出ない?」と口走ってしまう。慌ててバンドを組んだコナーは、ロンドンの音楽シーンを驚愕させるPVを撮ると宣言。猛特訓が始まります…。

跳ねながら走るって若い時しかできません。

ジョン・カーニー監督は、『ONCE ダブリンの街角で』や、キーラ・ナイトレイやマルーン5のヴォーカル、アダム・レヴィーンが出演した『はじまりのうた』など、音楽をテーマにした作品を手がけてきました。そんな監督ですから、本作も、もちろんテーマは音楽です。今回は、年齢層をぐーんと下げ、10代の男の子たちが「モテたい!」という気持ちから、音楽をはじめ、やがて音楽の楽しさに目覚めていく様を描いています。

路上で練習するシーンは『はじまりのうた』にもあり。ジョン・カーニーの好きな手法。ちぐはぐな衣装が可愛らしい!

80年代といえば、マイケル・ジャクソンの『スリラー』を始め、映画のような手の込んだPVが注目を集めた時代。いわゆるMTV世代と言われたコナーたちのような少年少女たちが世界中にいて、斬新な映像と音楽に心奪われていました。日本でも『ベストヒットUSA』など海外の音楽シーンを紹介する番組がスタートするなど、80年代は洋楽の大きな変換期でもあったのです。

劇中には、80年代にヒットした、a-ha、デュラン・デュラン、ザ・クラッシュ、ホール&オーツなどの懐かしの曲がじゃんじゃん流れるので、80年代の洋楽を謳歌した人たちは、思わず踊りだしたくなるはず。ほかにも、80年代のファッションも炸裂してますよ。爆発したような女の子のパーマヘア。濃い色のアイシャドー&チーク。男の子たちは、ウルフカットに大きめのジャケット、ちょっと背伸びしてデビッド・ボウイのようなメイクにも挑戦したり。
80年代を知っている人は、見ていてちょっぴり恥ずかしくなりつつも、懐かしさがこみ上げてくる。80年代を知らない人は、主人公コナーとともに、心ときめかせてこの映画を楽しむことができるでしょう。

この映画は、どの世代も胸キュンすること間違いなしな青春映画。音楽好きはもちろん、映像制作に興味のあるアーティスト気質な男子を誘うのも良いかもしれません。フェス好きな男の子と一緒に見て、サマソニやフジロックに行くのも盛り上がりそうですね。

ド派手に夏を楽しみたい、パリピーな彼と見たい

「夏はでっかくド派手に楽しもうぜ!」というパリピーマインドな彼を誘うなら、『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』がオススメです。20年前に公開された『インディペンデンス・デイ』の続編となる本作。今回はスケールも何もかもとてつもなくビッグに成長しています。

『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』 TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー中 (C) 2016 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved. 監督:ローランド・エメリッヒ 出演:ジェフ・ゴールドブラム、ビル・プルマン、リアム・ヘムズワースほか。

今回、地球に襲来するのは、なんと東京ドーム4億個分の巨大U.F.O.!! 4億個って…東京ドームに換算した理由がわからないほどのスケール! ちなみに甲子園に換算すると5億個分なんだそう(もう何がなんだかわかりませんね)。

タイトルにある『リサージェンス』は、一度中断したことの再開という意味。つまり、「20年前に断念した地球征服を俺たちエイリアンは再開しに来たんだぜ、どうする、地球人!」というとんでもない挑戦状を叩きつけられたわけです。

前作に登場した、ジェフ・ゴールドブラム&ビル・プルマンも巨大な宇宙船に棒立ち

『インディペンデンス・デイ』といえば、アメリカ大統領が地球の独立を誓う演説シーンが有名でしたが、本作も心揺さぶる演説をビル・プルマン演じる元大統領が披露しますので乞うご期待。どうやら、アメリカ人は演説やスピーチが大好きなようで、「みんなで戦おう、俺たちが地球を救うんだ!」「おー!」という一致団結な感じが、とても気持ちよいのではないかと思います。見ていて妙に距離を感じるのは私だけでしょうか?

何はともあれ、今回もローランド・エメリッヒ監督の破壊力に期待してください。エメリッヒはとにかく何でも壊しますからね。『GODZILLA』、『デイ・アフター・トゥモロー」、『2012』など、今まで世界中の観光地や有名建築物をドカドカ壊してきた、映画界の破壊王と呼ばれているほどなのですから。

ちなみに20年前の『インディペンデンス・デイ』では、ホワイトハウスを爆破。マンハッタンも自由の女神も壊しました。本作は、ホワイトハウスはどうなるのでしょうか。壊すかな? 壊さないかな? 壊すとしたらどうやるかな? そんな風に”壊しの技”を予想するのも、この映画の楽しさのひとつ。

細かいところをあれこれ深読みするのではなく、迫力ある映像に「マジか〜、すげー!」と素直に喜べる。そんな少年のような男子と一緒にこの映画をみて、夏の暑さを吹き飛ばしましょう。

謎解きが好きな、サブカル男子と見たいミステリー

最後はドイツのミステリー映画『生きうつしのプリマ』を紹介しましょう。
ドイツ映画といえば、死んだはずのヒトラーが現代によみがえるという、現在公開中の『帰ってきたヒトラー』が、にわかに話題を集めていますが、最近のドイツ映画は良作が続いています。

『生きうつしのプリマ』7月16日(土)、YEBISU GARDEN CINEMAほか 全国順次ロードショー ©2015 Concorde Filmverleih / Jan Betke 監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ 出演:カッチャ・リーマン/バルバラ・スコヴァ/マティアス・ハービッヒ

本作は、偶然ネットで見つけた、亡き母に生き写しの女が世界的に活躍する有名オペラ歌手だったことを知ったゾフィ。彼女は、オペラ歌手と母の関係を探るため、NY〜ドイツを巡り、“母”を知る旅に出ます。自分を育ててくれた母は、本当の母の姿ではなかったのだろうか。ゾフィに近づく謎の男。父の夢枕に立つ母。何かを隠している父。見れば見るほど謎が深まる、大人のミステリー映画となっています。

ゾフィを演じるのは、『帰ってきたヒトラー』に出演したカッチャ・リーマン。監督のマルガレーテ・フォン・トロッタは、自身の母をアルツハイマー病で亡くし、その後、母を知る人から手紙を受け取り、その内容に衝撃を覚え、本作の構想を練り始めたのだとか。

自分を育ててくれた母が、実は自分の知らない姿を持っていた。母の本当の姿を知りたくもあり知りたくもない。娘として、女として複雑な心境を抱えるゾフィの心境は、監督自身の経験から生まれたものなのかもしれませんね。

本作は、ミニシアター系の映画が好きなサブカル系男子や、ミステリー好きな文学青年を誘ってみましょう。映画を見終わってから、お互いの推理を話し合って、ふたりの距離を縮めるのも手ですね!