40年超えロングセラー!進化する「メロンボール」のヒミツを徹底調査

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スーパーのアイスコーナーに、さりげなくいるメロンシャーベット。商品名は『メロンボール』。

メロンをかたどったコロンとしたカワイイ姿に、「懐かしい!」「まだ、あったんだ!」「入れ物そのまま!」と、思わず手に取ってしまうという昭和世代は多いはず。

ある年齢以上の人たちに“ノスタルジィ”を感じさせる『メロンボール』。そんなどこか懐かしい『メロンボール』について調べた。

 昭和48年、オイルショックの年に誕生!

「あずきバー」を始めとするアイスバーや「肉まん・あんまん」でおなじみの井村屋から『メロンボール』が発売されたのは、1973(昭和48)年のこと。

当時、オイルショックの影響で物価が急激に上がり、トイレットペーパーや洗剤を買い占める人々が続出。トイレットペーパーに群がるお母さんたちの姿は、今では日本の高度成長を語るうえで外せない光景となっている。

ちなみに、1973年には「省エネ」(現在の「節電」に通じるものが)、「せまい日本、そんなにいそいでどこへ行く」(前年に発表された交通安全標語)などの言葉が流行したようだ。

そんな、激動の時代に誕生した『メロンボール』の発売当時の貴重な姿がこちら。

30フルーツメロン1972年

発売当初の価格は30円(現在は130円)で、名称も「井村屋フルーツメロン」と書かれている。

 『メロンボール』開発のヒミツを直撃!

今回は、井村屋開発部・嶋田課長代理に『メロンボール』について、お話を伺うことが出来た。

 ―――『メロンボール』開発のキッカケを教えてください。

発売当初は、メロンが高級品で手に入りにくいものでした。「憧れのメロンを子供たちが食べた気分を味わえるように」と、メロンをイメージした味のアイスを作り、見た目もメロン型のカップに入れて楽しいアイスに仕上げました。

―――発売当時は、なかなか画期的なパッケージだったと思われますが、パッケージは、発売当初から変わっていませんか?

発売当初は、高級フルーツであるメロンをイメージした『フルーツメロン』という名前でした。

途中から量を多くして、容器もボール型のかわいい形に変更したので『メロンボール』という名前に変更しました。

―――メロンシャーベットの味の変化などはありますでしょうか?

2015年のリニューアル時に果汁を増やし、よりデザートらしさにこだわった味わいに仕上げました。

▼筆者が先日購入した現在の『メロンボール』パッケージをはがすと、懐かしのメロン容器が!

melon1

▼フタを開けるとこんな感じ!懐かしさのなかに、よりメロンの風味が増していて、美味しゅうございました☆

melon2

『メロンボール』の歴史を振り返る!

ロングセラーを続ける中、『メロンボール』は何度かパッケージ変更されているようだが、メロンをかたどった容器はほとんど変わっていないのがうれしい。

▼1976年 袋入りで価格は50円!名前もそのものズバリ「井村屋 メロン」

50アイスメロン1976年

▼1989年 名前が『メロンボール』に!

100メロンボール(1989年)

▼2009年 メロンの網目を強調したパッケージに!

メロンボール(2009年)

▼2015年〜現在 パッケージだけでなく味もさらに美味しくリニューアル!

メロンボール2015年)

食べ終わった後の容器を小物入れにしたり、おままごとの小道具として遊んだという昭和世代は少なくないはず。筆者も当時集めていたフルーツ消しゴムを入れていて、メロンの容器から、メロン以外(イチゴ、みかん、バナナなど)の香りもしていたという記憶が…。

過去に発売されたメロン以外のフレーバー!

 発売から40年以上、進化し続ける『メロンボール』だが、実はメロン以外の味がいくつも存在することを知っているだろうか?

嶋田さんによると「現在はモモ、スイカもあります。過去には、梨、オレンジ、チェリー、パイナップル、りんご、サッカーボール(レモン味)もありました」という。そんな「ボール」ファミリーの一部を紹介したい。

▼2001年発売の『小玉スイカ』

小玉スイカ2001年2

▼葉っぱも再現された『パインボール』(2001年)

パイン2001年2

▼FIFAワールドカップ2002年に発売された『ワンダーカップアイス』

ワンダーカップアイス2(2002年)

▼2006年発売『りんごアイス』

りんごアイス2006年

バリエーション豊富な「ボール」ファミリー。どれもおいしそうだ。

スイカ&モモ、『メロンボール』には仲間がいた!

現在は、『メロンボール』の他に『スイカボール』『モモボール』が仲間入りし、パッケージにはそれぞれキャラクターまで登場している。

スイカボール(2015年)

モモボール2015年)

嶋田さんによると、キャラクターは2015年のリニューアルにあわせ「ボール村の妖精」として誕生させたもので、一般募集により決まった名前は「メロ太」「スイやん」「もんも」なのだとか。

名前募集には、子供時代に『メロンボール』を食べていて、今では子供のために購入している「子育て層」、見た目のかわいさから手に取る「女子中高生層」など、幅広いファンからの応募があったそうで、「3人は、6歳前後ということもあり、親しみを感じていただけたのではと思います」と、嶋田さんはキャラクターのヒミツを教えてくれた。

ちなみに、今後仲間が増える予定については、「時代の流れや流行に合わせて、今後増える事があるかもしれません」と、嶋田さん。

過去には、フルーツの垣根を飛び越え“サッカーボール”まで登場し、ラインナップに無限の広がりを感じさせる「ボール」シリーズ。

長く愛されるシリーズだけに、今後「ボール村」がさらに賑やかになることを期待したい。