15日、昨今のペットブームを受けペット保護やペット産業に関する法整備が進められている韓国だが、一方で古くから食用にもされている犬をめぐっては、いまだ「ペットか、食用か」との論争が絶えない。写真は韓国の犬肉料理。

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2016年7月15日、韓国・文化日報によると、昨今のペットブームを受けペット保護やペット産業に関する法整備が進められている韓国だが、一方で古くから食用にもされている犬をめぐっては、いまだ「ペットか、食用か」との論争が絶えない。

韓国では日本で言う「土用の丑の日」である「伏日(ポンナル)」に犬肉料理などの滋養食を食べる習慣があり、犬肉鍋を専門に扱う飲食店も数多く存在する。しかし実は、韓国の畜産物衛生管理法では犬は家畜に含まれていない。つまり食用畜産物の範疇外で、食用犬肉の流通は古くからの食慣習に基づき法の外で行われてきたことになる。

今年最初の伏日(7月17日)を前に、韓国の動物保護団体は国際空港と市街を結ぶリムジンバスに犬食反対を訴える広告を掲載するなど、反対運動に力を入れている。また、政府が成立を進める「ペットの保護および関連産業育成に関する法律」(仮称)に関しても、犬の食用禁止を法律に明記すべきだと農林畜産食品部に強く要求した。

一方の政府は、賛否両論あるこの問題について明確な立場を示していない。犬食を禁止したところで食用犬肉が闇で流通するようになるのみで、犬肉を扱う飲食店を苦境に追いやることにもなる。かと言って犬を食品と規定すれば動物保護団体からの反発は避けられず、国家イメージにも悪影響が及ぶとの懸念があるためだ。

ある政府関係者は「どちらか一方の主張を入れて一方的に法律を作ることはできない」と述べたが、韓国のネットユーザーからはさまざまなコメントが寄せられている。

「犬は駄目で、牛、豚、鶏なら食べていい。それ自体がコメディーだ。禁止するならすべての肉食を禁止しないと」
「ご先祖様から伝わった滋養食だぞ。それを禁止って、ここは欧米か!」
「禁止したって食べる人はどうせ食べるはず。食用畜産物に含める、に1票」

「犬の幸せのために、畜産物に含めて厳格に管理する必要がある。飼育環境や管理が最悪じゃ、犬も人間もお互い不幸だ」
「犬肉は臭いだけでも嫌だけど、他人が食べるのまで邪魔する気はない」
「おいしい補身湯(ポシンタン。犬肉の鍋料理)は牛肉の料理よりいいよ」

「こういう議論なら、ペットとして育てるのも禁止すべき。子犬の時はかわいがるくせに、年を取って病気になった犬を捨てる人がどれだけ多いことか」
「そろそろ犬肉を食べるのはやめよう。昔、食べ物がない時代にたんぱく質を取るために食べたものだよ。今は食べ物があふれて肥満が心配なくらいの時代だ。わざわざ犬を食べる必要あるかな?」(翻訳・編集/吉金)