東日本大震災の遺族たちの悲嘆ケアに取り組む東北大学の研究者らが、読経を聴くことでストレスを軽くする効果の実証実験の協力者を募集している。

すでに学生を対象にした予備実験では有効性が示されており、本実験ではペットを亡くした人を対象にしたいという。

読経を聴いた後、アンケート調査や唾液検査

同大学の谷山洋三准教授らは、宗派を超えて宗教者が傾聴活動に取り組む「臨床宗教師」を養成する実践宗教学寄付講座を設け、上越教育大学、京都大学の研究者らと共同で研究を進めてきた。2014年の予備実験は上越教育大学の学生37人を対象に行なった。疑似的にストレスを与えた後、2グループに分け、一方だけに読経を10分間聴かせると、ストレスの指標となる唾液中の消化酵素アミラーゼの分泌量が減り、軽減効果が確認できた。

2016年7月30日に仙台市内で行なう本実験では、被験者を増やして効果を確かめる。5年以内にペットを亡くした人が対象。同大学で読経を聴いた後、アンケート調査や唾液検査を行ない、読経の悲嘆ケア効果の客観的なデータを得たいとしている。申し込みは7月20日まで、メールで受け付ける。当日は図書券3000円分の謝礼のほか、ペットロスに関する講演会がある。

連絡先のメールアドレスは、taniyama20160730@gmail.com