ある研究によると、中国人の「謙虚さ」は、これまでずっと、人々の根底にある真実の感情を覆い隠してきたという。写真は中国人。

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ある研究によると、中国人の「謙虚さ」は、これまでずっと、人々の根底にある真実の感情を覆い隠してきたという。参考消息が香港メディアの報道を引用して伝えた。

香港サウスチャイナ・モーニング・ポストのサイトによると、これまでの研究から、東洋文化と西洋文化の薫陶を受けた人は、自分自身の行動を通じて、異なった個人的イメージを表現していることが明らかになった。一般的に、東アジア人は、自分自身に対してマイナス評価を下す傾向が高い。一方、西洋人は往々にして自分の能力をやや過大評価する。東アジア人は、組織もしくは集団の価値観を重視する傾向にあるが、西洋人は、個人の価値観と自由をより大切にする。

だが、中国科学院と英サウサンプトン大学の研究者は、「これらの行動パターンは、人々の真実の感情を覆い隠すためのカモフラージュにすぎない」と指摘している。

研究チームは半数は中国人、残り半数は米国・カナダ・英国人という合計約40人のボランティアを集めた。研究者は、「愚か」や「誠実」といったマイナス要素の言葉とプラス要素の言葉を被験者に提示し、自分自身を表現するためにどのような形容詞を用いるかを尋ねた。また、研究者は、被験者の脳内で情報を処理する部分から発せられる神経信号を測定した。

その結果、ボランティアの文化的背景に関わらず、彼らの脳波は全て大変似通っていることが明らかになった。プラス要素の言葉あるいはマイナス要素の言葉で自分自身を描写するときの被験者たちの反応は同じだった。中国科学院心理研究所の呉麗麗博士をリーダーとする研究者たちは、「測定に参加したボランティアは、文化的背景に関係なく、よりポジティブな形容詞を用いて自分自身を表現し、マイナスの特徴は自分を表現するのに不適切であると考えていた」と報告している。

研究者はさらに、「参加者全員について、自分をプラスの形容詞で表現する反応スピードの方が、他人をマイナスの形容詞で表現する反応スピードより速かった。これは、測定に参加した人の文化的背景とは無関係で、彼らは同じように自分を美化するモチベーションを備えていた」と指摘した。

以前から、「異なる文化的背景を持つ人々は、自尊心に対して異なった考え方をしているのか」という疑問が、研究者の間で議論の的となっていた。一部では、「アジア人の自尊心はそれほど強くない。彼らは伝統的な集団主義文化の中で生活しているからだ」という意見がある一方で、「アジア人の謙虚な行動パターンは文化的慣例に過ぎない。アジア人は、西洋人に負けず劣らず、強烈な自尊心を持っている」という主張もある。(提供/人民網日本語版・編集KM)