中国メディアの捜狐旅遊はこのほど、北京市内にあるという「虹端和宿」という「純和式」の旅館を紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの捜狐旅遊はこのほど、北京市内にあるという「虹端和宿」という「純和式」の旅館を紹介する記事を掲載した。

 記事は、虹端和宿には「壁に掛けられた巻軸、青色の小瓶に飾られた生け花、松柏模様のふすま、部屋に据えられた和式ランプ」など純和式インテリアデザインが配置されていると説明。また「すべての客室に畳が敷かれており、部屋には茶卓と茶器がある。寝具は収納されており、就寝したいときにフロントに言えば布団を敷いてくれる」と説明した。

 この就寝時に布団を敷くという方式に関して、虹端和宿にはこだわりがあると紹介。記事によれば経営者は「旅館設計の際、ベッドのある客室をいくらか用意することも考えたが結局そうしなかった。それは北京で最も純和式の旅館を提供したかったからだ」と説明している。

 さらに記事は虹端和宿の設計のために経営者が何度も京都に足を運び、純和式旅館のエッセンスを吸収したことを紹介。記事によれば経営者にとって学ぶ必要が大きかったのは純和式インテリアデザインよりも日本人のサービスであり、「日本人のサービスは学ぶのが最も難しかった」との感想を紹介した。

 記事の紹介から、伝統的な和式旅館を忠実に再現しようとする虹端和宿の姿勢をはっきり読み取ることができる。そして注目すべきは、経営者が何度も京都に足を運び、和式旅館のエッセンスを吸収する活動を表現するために、「取経」という中国語の語彙を用いていることだ。「取経」とは、他の人や組織の優れた経験を吸収するという意味だが、元々はインドへ行って経典を取得してくることを表す言葉だ。こうした語彙が使われていることから、虹端和宿の経営者が日本文化に深い敬意や愛情を抱いていることがよく伝わってくる。

 「日本人のサービスは学ぶのが最も難しかった」という感想から、旅館業における日本人のサービスの精神を吸収するために経営者が真剣に努力したことも洞察することができる。虹端和宿があるのは北京の中心地にあるビジネス街であり、今後日本文化の魅力を中国に伝える素晴らしい旅館になる可能性があると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)