わたしたちは声を上げ要求する。「わたしたちを殺すのはやめなさい」と:ビヨンセに続きアリシア・キーズが声明動画を公開

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米国で黒人男性が警察に殺害される事件が相次ぐなか、ビヨンセに続きアリシア・キーズが声明を発表した。「いまこそ変わるときだ」。彼女は公開した動画のなかでそう語っている。

先週火曜日にルイジアナのバトン・ルージュで、37歳のアルトン・スターリングが、翌日に32歳のフィランド・カスティル(日本語版記事)が、警官によって殺害されたことを受けて、ビヨンセは自身のサイト内に「Freedom」と題する緊急声明を先週発表した(記事末尾に全文翻訳掲載)が、さらに、今週になってアリシア・キーズが、We Are Here Movementとともに制作した動画を公開した。

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動画は「23 Ways You Could Be Killed If You Are Black in America」(アメリカの黒人が殺される23の理由)と題されたもので、過去に警察によって殺害された黒人被害者の名前と顔写真とともに、その殺害理由を23人のアーティストが説明するというものとなっている。

以下は、本動画の参加アーティストと被害者とその殺害理由。

    アリシア・キーズ/サンドラ・ブランド/ウィンカーを出さずに車線変更する ビヨンセ/フィランド・カスティル/後部座席に子どもを乗せて恋人とドライブする クリス・ロック/ラマーリー・グレアム/自宅でトイレに向かって走る ピンク/エリック・ガーナー/角の店の外でタバコを販売する タリブ・クウェリ/オスカー・グラント3世/電車に乗る ジャネル・モネイ/グレッグ・ガン/友人と歩いて帰宅する チャンス・ザ・ラッパー/フレディ・グレイ/アイコンタクトをする タラジ・P・ヘンソン/アルトン・スターリング/スーパーの外でCDを売る ファレル/トレイヴォン・マーティン/フードをかぶる コモン/マリオ・ウッズ/おまわりさんから歩き去る クィーン・ラティファ/ラクアン・マクドナルド/おまわりさんに向かって歩く ケヴィン・ハート/サミュエル・デュボーズ/フロントのナンバープレートがない ロサリオ・ドーソン/タミール・ライス/オハイオの公園でオモチャの銃を所持する スウィズ・ビーツ/ウォルター・L・スコット/ブレーキランプの壊れた車を運転する レニー・クラヴィッツ/ショーン・ベル/バチェラーパーティの前に自分のクルマに座る ゾーイ・クラヴィッツ/アカイ・ガーリー/自分のアパートに向かう階段を上る エイサップ・ロッキー/レニーシャ・マクブライド/事故後に助けを求める ジャダ・ピンケット・スミス/インディア・M・ビーティ/ヴァージニアでオモチャの銃を保持する ボノ/シンシア・ハード他8名/聖書の勉強会に向かう ジェニファー・ハドソン/ジョン・クローフォード3世/ウォルマートでオモチャの銃を保持する ヴァン・ジョーンズ/レキア・ボイド/笑う トレイシー・エリス・ロス/アマドゥ・ディアロ/財布を持つ アダム・レヴィーン/ジャマール・クラーク/誕生会に出席する

そのほかのアーティスト:マクスウェル、リアーナ

以下、はビヨンセの声明。

自由

このコミュニティのなかで若い男女が殺され続けていることに
いい加減うんざりしています。

わたしたちは声をあげ、こう要求するべきです。「わたしたちを殺すのはやめなさい」と。

同情はいりません。
わたしたちの暮らしに対するリスペクトを求めます。

コミュニティとして、わたしたちは立ち上がり、わたしたちを守ると誓った人々が
わたしたちを殺害したり暴行しても罰せられるべきではないと考える人々と戦います。

こうした人生の強奪は、わたしたちを無力にし希望を奪います。
けれどもわたしたちは次の世代の権利のために、
善を信じる若い男女のために戦っているのだと信じなくてはなりません。

これは人間の戦いです。人種、ジェンダー、セクシュアリティは関係ありません。
これは、自分が疎外されていると感じ、自由と人権を求める全ての人のための戦いです。

これはすべての警官に向けた声明ではなく、
人の命に価値を置かないすべてのひとに向けたものです。
有色人種やマイノリティに仕向けられた戦争は終わらねばなりません。

恐怖は言い訳になりません。憎悪は勝利を収めません。

わたしたちには怒りや不満をアクションへと変換する力を持っています。
わたしたちは自分たちの声を使って、政治家や地元の法律制定者たちにコンタクトし
社会の正義と変革を訴えねばなりません。

アルトン・スターリングとフィランド・カスティルのご家族のために祈りを
捧げるとともに、不正義という名の疫病が終わることを祈ります。

政治家や地域の法律制定者にコンタクトしてください。
あなたの声は届きます。

──ビヨンセ

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